2025年12月10日 05時38分

《教育・社会 》

「世界を足元から輝かせる」靴磨きトラベラー、佐原総将さん体験シェア会

鹿屋市串良町の「とこ絵本カフェ」で

 「世界を足元から輝かせる」として、靴磨き世界一周の旅や靴磨き日本一周離島編に挑戦中の靴磨きトラベラー、佐原総将さん体験シェア会が、令和7年12月2日、鹿屋市串良町の「とこ絵本カフェ」で、開催された。

 佐原さんは、1994年大阪府生まれ。
 2020年から紛争地域や貧困地域など38カ国を回り、ヨーロッパではスペインに着いた早々、一番大事な靴磨き道具を盗まれるななど体験し「良いことも悪いことも、あなたが磨かれるために起きている」。

 エチオピアの靴磨きの少年との出会いとふれあいの中では、「もらうことばかり考えてたた自分があげられるものを考えはじめた」

 「幸せとは何か?今生きられていることが当たり前じゃないということを思い出すこと」だと…「世界を足元から輝かせたい。靴磨きで人を笑顔にしたい」と旅を続けている。

写真=とこの林美智世さんがあいさつ

 1年のうち4か月間は、日本で学校公演や報告会で回っていて、今回、日本一周離島編の途中で、神戸と鹿屋の2拠点生活をしている「とこ」の林美智世さんとご縁で繋がり、民泊もできる「とこ絵本カフェ」に立ち寄り、急遽シェア会が決まったもの。

 佐原さんは、小中高と野球一筋の日々を過ごしプロを目指していたが、大学では思いを変え、野球やるより英語を勉強するコスパの良さを感じ20代前半に世界一周をしたいと決めた。

 そしてその夢と出来る仕事は何かを考え、できないこととやりたくないことを消去法で考えていくうちに「靴磨き」にたどり着いた。

 各国を回りながら旅の資金を稼ぐ手段として、靴磨きしながら旅をすることをスタートさせ、アジア、ヨーロッパ、アフリカ大陸などを回り、現地の人と触れ合いながら靴磨き。

 靴磨きだからこその様々な体験、その中から先のエチオピアの靴磨きの少年との出会いとやり取りを通し「彼は私の靴を磨いていたのではない。彼は私の心を磨いていた」。

 お金をよこせと言い寄ってきた男に、あげるお金は無いけど靴なら磨けると、ただで靴を磨いたことで強盗からハグを受けた経験などから「あげられるものはお金だけじゃない。自分があげられるもの(事)は何か」と考えるようになった…などを語った。

写真=レモングラスティー交流会も

 講演終了のあと、とこ産レモングラスティー交流会があり、それぞれが感想を述べるなど、心温まるひと時を過ごした。

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