2024年06月22日 13時44分

《雑草 》

公共交通施設の貧弱な街を、交通体系整った半島中心の街に

 鹿屋市の白崎にあったブラッセ・ダイワ跡地に「イオン鹿屋店」(仮称)が今秋に開店する予定と発表された。

 大隅では初開店で約26400平方メートルの、イオンでは中規模店に当たる。大隅半島には交通・産業・経済・文化の拠点を目指し今後が発展するエリアで県内では鹿児島・霧島・姶良・奄美の4市に計6店舗ある。

 現在は内装・改装工事をしており、鹿屋商店街のリナシティより約1,5キロメートル離れており、鹿屋農協本社や鹿屋市庁舎があり、すぐ東側には鹿屋高校がある。
 現市庁舎は大隅線鹿屋駅の跡地であり現在のリナシティの駐車場から、移転して新築した鹿屋市庁舎である。
 かっては鹿屋駅界隈は大隅の中心地で栄えたが、大隅線廃止でその跡地に再開発で鹿屋市庁舎が移転して辛うじて退廃する旧駅前界隈は免れたのである。
 鹿屋市街地を考察してみると鉄道が廃止されてから公共交通機関はバス路線しかない。本来なら現在のリナシティにバスターミナルを組み込まれて良い筈が、様々な理由で置き去りになり大隅半島中心都市に、バスターミナルが無い街だった。

 最近になりにも停留所と待合所が造られそれが大隅の中心の鹿屋のバスターミナルになった。小ぶりだが冷暖房ありこれで何とかバスターミナルの体裁が整ったが雨の日が不便だった。

かつては鹿屋駅界隈は栄えた地であったが…

 知人がこれが大隅半島から鉄道が無くなり公共機関の交通はバスに頼らざる得なくなる、バスターミナルは大隅を網羅する機能的な駅に変わる施設が出来ると思った。

 だが再開発の構想が浮上してバス公共機関の鹿児島交通の役目だろうと思ったが、国の補助で出来たリナシティには難しい問題があったのだろう。現在その一角にミニバスターミナルが出来て不自由が無くなったが、各地からバスタミナルに到着して其処から各方面に行くように集約されるのがターミナルの役目だろうと思う。

 今、バスも運転手不足で苦戦を強いられている最中で、イオンの開店の再整備中の最中にあると思う公共交通機関のバス運行の再編が叫ばれている。

 私の次兄(故人)は大分前の話だがジャスコの開発本部に在職中に、帰鹿する機会に鹿屋市の街の事を気にして話をしたことがある。
 過去の事は様変わりしているので、現在状況にスライドさせて要約してみたい。その街に大型ショッピングプラザを誕生させるには、その街の中心部に相当な資金と財力を必要として、大型店は空中撮影等やその街の形態から消費者需要等を勘案してリサーチして進出を決めるが、大隅半島の鹿屋には当時の西友・ジャスコ・ダイエ-(西友は楽天・ジャスコはイオン等に再編詳細は割愛)の大手は都城に進出し大隅半島を商圏にした。

鹿屋のバスターミナルの歴史は…

 ブラッセダイワは中規模店として出店したが大隅一円を商圏とするなら、先ずダイワへのアクセスの面を重点的に整備し、鉄道が無い街にバスターミナルが補填してバス路線が網羅され充実しておれば問題が無かったかも知れない。

 今、出来上がっているバス停留所は、つぎ足しで出来上がった苦肉のバスセンターである。横殴りの強い雨の日のバスの昇降は濡れる客の姿が辛い思いをした。
 各地からバスターミナルに集客することが重要なのだが、鹿屋の場合は関連機関の脈絡が上手く行かなかった。
 現在あるバス停留所に待合所を併設した施設で狭い道路にバスが駐停車すれば、中心街交差点なのかと思うくらいの狭窄なの鹿屋の街の中心地である。
 マックスバリューはイオン系列だから契約期限解除と共に、イオンに併合するが評判の良い総菜コーナだった。
 これを機にバスターミナルを中心街に相応しく再編すべきである。鹿屋の中心街再編をしなければ次の世代に繋げなければならない、イオンも青写真が出来ているだろうと思う。

 行政と商工会議所とバス運行会社の脈絡を上手くして今度こそは次世代の鹿屋の街の活性と、高齢者化の社会に相応しいバスターミナルで生活必需品の購入の利便性を考慮して、市街地の広域化とバス運行と乗り合いタクシーの充実を図って欲しい。

 私の兄の経験則から客の集客を指摘したイオンの中規模店と交通機関と行政が上手く調整し、イオンの進出と共に次世代に繫なぐ街を創る工夫を関係者は目指して欲しい。鉄道もないバスセンターも無い公共交通施設の貧弱な鹿屋の街を、交通体系の整った大隅半島の中心の街に昇華させたいと乞い願いたい。(岩重20240622)

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