2024年09月20日 11時02分

《四季の話題 》

彼岸花が見頃~かのやばら園

 鹿屋市浜田町のかのやばら園の彼岸花が満開で、9月末までは楽しめそう。
 今年の彼岸花は、先般の台風の影響で茎が折れ、見頃は例年より遅く、今から見頃を迎える。

 彼岸花は別名曼珠沙華(マンジュシャゲ)で、中国から伝来し、秋の彼岸の頃に花を咲かせることから、「彼岸花」と命名された。

 地下の球根は強い毒性があるが、救荒作物とし球根のデンプンを毒抜きして食べていた時代もあった。
鹿児島では道端や水田のあぜなどでよく見かける。

 秋の彼岸の頃に、花茎の先が強く反り返った鮮やかな赤い花を咲かせ、秋の終わりに葉が伸びて翌年の初夏に枯れる。
 最近では赤色だけではなく、白や黄色などの花もある。

 今年もきれいに咲き始め、田の神ロードをジョギングする人がおり、夕方になると涼をを求めて田の神ロードを散歩する姿も見られる。

 2014年にばら園のイングリッシュローズガーデンに、一般品種の赤(ラジアータ)、黄色(オーレア)、白の彼岸花2千球を植えた。この花は、現在1万球に分球している。

 南大隅町根占の大野泰皓さんの父親が、突然変異の彼岸花2種を発見。淡い赤で花びらの芯が赤く、緑の淡い斑がある花は「さつま美人」と名付けられた。淡い黄色で花びらの芯が黄色く、緑の濃い班が見られる花は「おおすみ」と名付けた。

 この2種の彼岸花は華やかさはないが落ち着いた色合いで、南大隅町根占にあるパノラマパーク西原台に植えられている。

 かのやばら園では2015年にさつま美人200球、おおすみ100球をアジサイエリアと友好ガーデンに植え付けた。現在では千球以上に分球して、来園者を楽しませている。大隅で誕生した彼岸花は、パノラマパーク西原台とかのやばら園だけで見ることができる。

 ガーデンステージ近くにあるアジサイと岩で仕上げたロックガーデンでは、岩山に植えられたさつま美人とおおすみの彼岸花が見られる。
 ばら園入り口から温室へ通じる道ばたに植えてある彼岸花はやや遅咲きで、10月初めが見頃となりそう。

 彼岸花の花言葉は、赤が情熱と再開。黄色は深い思いやりの心。白は思うはあなた1人、また会う日を楽しみに。
 俳句では、秋の季語。

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