《芸術・芸能 》
世界中のいろんな打楽器を自由に楽しく即興演奏
鹿屋子ども劇場主催で参加者が輪(サークル)になって、世界中のいろんな打楽器(ドラム)を自由に即興演奏するドラムサークルの体験があった。
写真=「わという響きから何を想像する?」と問いかける森田氏
鹿屋子ども劇場は、鹿屋市とその近郊で活動している非営利の団体で約110人が在籍していて親子での舞台芸術鑑賞や様々な活動をしている。
今回は、0歳から70代の90人の親子が参加。
講師は鹿児島市出身のリズムコミュニケーター森田 孝一郎氏。「もりぶー」の愛称で40年以上のドラム経験を持ち、ジャズドラマー、ドラムサークルファシリテーター、ドラムコーチ、リズム感トレーナー、ワークショップファシリテーター、セミナー講演講師、ジャズレコード解説などで活躍している。
写真=みんなで即興演奏
森田氏は脳卒中で倒れ再起不能診断を受けたが、楽しむリハビリで1年後に奇跡の再起。一般社団法人ドラムサークルファシリテーター協会(DCFA)オフィシャルアドバイザーとなった。
リズムハートは、2007年に発足しドラムサークルファシリテーターとして必要な楽器を車に積んで依頼のある医療福祉現場、学校教育現場、イベントのコンテンツやビジネス研修、精神科医療現場での作業療法、知的障がい者施設、高齢者施設等、全国の現場に出向いている。
始めに森田氏から「ドラムサークルの場は、すべての選択が尊重される自由な場所です!間違いも失敗もありません!子どもたちが安心して自由に過ごせるよう、そんな中で、何を感じどんな選択をするのか見守りながら、大人も楽しみましょう!」と挨拶。
演奏に入る前に森田氏が「ドラムサークルのサークルは部活や同好会という意味の「サークル」ではなく日本語の『輪』になるの意味と説明。
「わ」という言葉の響きから何を想像する?と子どもたちに問いかけると『和食、和服、平和』と次々に声が上がり、では和から想像する言葉は?との問いに『和む』など声があがっていき、その度に、良いね!素晴らしい!と賛同してみんなで拍手。すっかり場が温まったところで、演奏開始。
打楽器は大きく鐘、木、太鼓 の3種類に分けて配られ、様々な国の楽器から中にはフライパンやステンレスボールなどの日用品も楽器として用意された。
森田氏の合図で打ち鳴らしたり、止めたり、四つに分けたパートの音を順番に演奏してそれぞれの音を聞いて楽しんだり、鐘だけの音、木の音、太鼓の音だけを演奏して聞いたりした。
踊り出した男児がいたり、手が痛くなって演奏を止めたりしても、それも自由。即興での演奏を思い思いに打ち鳴らし体を揺らして楽しんでいた。
最後に振り返りとして、今日の感想を発表してもらうと「もっと演奏したかった」「大きな太鼓も叩きたかった」「また演奏したい!」など子ども達から次々と楽しそうな声が聞かれた。