2025年06月24日 18時28分

《コラム・随想 》

その結果が政局に結びつくのか~第27回参院選

 時の政権の「中間評価」に位置づけられている7月3日公示、20日投票と決まった第27回参院選。
 その参院選の「先行指標」と言われていた東京都議選。
 
 都議選前は、その結果を受け政権の命運を左右しかねない重大な選挙になる。あるいは参院選後の政局のキーワードは「連立枠組の拡大」とも言われてきた。果して都議選の結果を見て有権者はどう判断していくのだろう。

写真=総務省ホームページから

 あまり引き合いに出したくはないし、都議選前のことではあるが、AIによる2025年参院選徹底分析という記事もあり、気になって目を通してみた。

 2019年参院選(第25回)で当選した125議席(改選124+補欠1)が争われる。
 2019年参院選では、与党合計71議席で改選過半数の63を上回ったこと。
 続く2022年参院選(第26回)では、自民党は63議席を獲得して改選過半数(63)を単独で確保岸田政権下で与党が大勝。

 ただ、直近の共同通信世論調査(2025年5月)では石破内閣の支持率は27・4%と危険水域に落ち込み、物価高対応への不満が背景にあると報じられ、比例投票先では、自民党20.2%、立憲民主14.2%、国民民主12.4%、維新6.0%、れいわ新選組5.9%という数字が出ており、与党自民の低落傾向と野党勢力の分散が読み取れる。

 与党は逆風、野党は好機と言えるが、野党側は立憲・国民・維新・共産・れいわ等に支持が分散し一本化が課題。
 特に全国32ある改選1人区(定数1の選挙区)で野党候補を一本化できるかが焦点で、2019年参院選では1人区で「自民22勝・野党統一候補10勝」。
 今回は政権への批判票を野党がどこまで集約できるかが鍵となるという。

 それぞれの政党の予想議席も掲載してあるが、都議選前の予想でもあったし割愛。
 ただ、与党自民党は議席を大きく減らすものの、公明党と合わせ参院過半数(125議席)ラインは死守する公算が高そう…という。

 一方で野党側は立憲民主党と国民民主党が躍進し、改選議席ベースでは与党と拮抗する勢力図に近づく可能性があり、もし仮に与党が参院でも過半数割れとなれば、政権運営は一層困難となり石破首相の進退問題に発展するでしょう。
 逆に与党が踏みとどまれば、当面政権は維持される見通しです。

 有権者にとって今回の参院選は、「ねじれ国会」の是非や今後の政権選択を占う重要な機会です。与党に安定を託すのか、野党に勢力を与えて牽制させるのか、大きな判断が問われます。…としている。

第26回参院選鹿児島選挙区投票率は50.33%~投票に行こう

 若い世代はSNSを大きな判断材料として、AIもすんなりと受け入れるであろうから、こうした分析がどう影響を受けるかだが、「野党候補を一本化できるかが焦点」「政権への批判票を野党がどこまで集約できるかが鍵」と分析している。

 鹿児島選挙区でも、立憲と共産がここにきて一本化で協議が始まったという。公示まで10日となり、果たしてどういう結果となるのか…。

 「熟議」という形で立憲民主党、国民民主党、日本維新の会に譲歩を重ねる石破首相の政権運営に対し、自民党内では不平や不満がくすぶっている…という声もあり、4年ごとの都議選と、3年ごとの参院選が重なる通称「巳年選挙」は、その結果が政局に結びつくとも言われる。

 都議選の結果をみて、政権の命運を左右する審判はされどうなるのか、鹿児島選挙区でもその影響が有権者の投票行動に反映していくのだろうか、野党の一本化は実現するのか…など注目される。

 前回、2022年の第26回参院選鹿児島選挙区の投票率は、50.33%(男51.01・女49.72)。
 投票日は連休の中日になるようだが、期日前投票も含め投票に行こう!(米永20250624)

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