2024年11月22日 11時23分
《戦争と平和 》
遺族約120人らが先の大戦の戦没者に追悼の誠を捧げ
令和6年度鹿屋市戦没者追悼式が、11月16日、鹿屋市体育館で開催され、遺族約120人を含め約250人が、先の大戦における戦没者に対し、追悼の誠を捧げた。
写真=中西市長が式辞
写真=遺族代表の東さんが追悼の言葉
参列者により黙祷が捧げられ、中西茂鹿屋市長が式辞。花牟礼薫鹿屋市議会議長、東純義鹿屋市遺族会長が追悼のことば。
遺族会や議員、各種団体代表らに続いて遺族による献花。第一鹿屋中学校の尾迫春斗君による平和のメッセージ朗読があり、閉式となった。
遺族代表の東純義さん(89)の父親は、満州からグアム島に移った翌年に35歳で戦死したという。東さんは20年前、グアムに追悼の旅に出て手を合わしてきた。
戦後80年経って「10歳の時に終戦、妹が二人6歳と4歳がいて、今日は上の妹といっしょに来ています。子どももいますがよそに行っていて、若い世代に戦争の話をする機会がなくなってきた。」など話していた。
写真=尾迫春斗君による平和のメッセージ朗読
参列した利水實司さん(87)は、「当時、高須と浜田の間の浜に貝取りに行ったときに、B29が飛んできた。松林の中は昼でも暗いくらいだったが、暗渠の中に逃げ込んで、あとで周りにどこにいっちょったとか心配したがと言われたが、暗渠に逃げ込んで貝を持って帰って、みんなに喜ばれた。
戦後も米兵がお菓子を投げて皆が拾っていたのをみて、投げて渡すのはおかしいと拾わずに帰ったら、あとで、袋にお菓子を入れて持ってこられたことを思い出します」など語っていた。