2025年10月16日 23時33分

《雑草(コラム) 》

副都心構想は東京一極集中をブレイクスルーできないか

 高市自民は16日、日本維新の会に「閣内協力」を要請した。
 連立協議に入り、維新は12項目の政策実現要望を示している。

 12項目の中でも、社会保障改革や副首都構想、消費税減税や企業・団体献金などがさらに協議されていくという。

 維新については、気になるのが副首都構想。
 これらを打ち出してこれまで選挙も戦ってきた。
 だいぶ前、他の記者と話をしているときに、副首都構想はぜひ進めて欲しいと伝えたら、あまり理解してもらえなかった。

 思うのは、1999年に成立した地方分権一括法、475の法律が施行され、これで新しい地方の時代がくる…と喜んだものだった。

 その時は道州制などの話も盛り上り、いろいろ語り合ったことを覚えている。

1999年の第1次から第15次までの地方分権一括法はどうか

 1999年の第1次から2024年の第15次までの地方分権一括法。
 地域の自主性及び自立性を高めるための改革を総合的に推進するため、国から地方公共団体又は都道府県から市町村への事務・権限の移譲や、地方公共団体への義務付け・枠付けの緩和等を行ったもの…とされている。

 ただ、現実的に国から地方公共団体への事務の移譲はあるのだろうが、権限は、ほぼ無いに等しい…そういうイメージしかない。

 何をいいたいかと言うと、全てではないが、東京一極集中が地方の疲弊を後押ししている。
 未だに補助金漬けで、地方分権という言葉は有名無実ではないか。

 そういった意味でも、東京一極集中をブレイクスルーするのは、副都心構想だと考えたので、自民と維新の連立協議では、地方のためにも、副都心構想を進めてもらいたいと思う。
 もちろん地方や地域が自立していくという気概が必要だが…

地方の中で中身のあまり見えない定住自立圏構想なのか


 ここをきっかけとして例えば韓国に近く南に開けた九州はどういう形で、九州全体で考えていく。

 今は北海道や和歌山で民間のロケットが打ち上げられてるが、JAXAのロケット基地があるのは鹿児島だけであり、これを活かして九州全体で、次の展開を考えていく。

 副都心的な発想があれば、またその地域が一つの塊、自分事として俯瞰して、事業や施策を考えていくそういった流れを作れないか…。

 まだまだ未知の世界なので、これからどうなるか分からないが、自治体で考えるのでなく、例えば定住自立圏構想が、この鹿屋を中心とした大隅でも取り組まれ、志布志でも曽於市、都城、三股町で連携し、言葉だけでなく地方が本当に自立していく道を模索していく。

 個人的には、副都心構想を注目している。
 もちろん12項目の協議の中にもっと大切なものがあるとは思うが、この本土最南の地方でこの仕事をさせてもらっていて考えること。(米永20251016)

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