《商工業 》
商工連携強化を 大隅経済地域開発推進協議会定期総会
大隅経済地域開発推進協議会(新屋浩一会長)の第31回定期総会が、令和7年7月17日、かのやグランドホテルで開催された。
新屋会長があいさつし、
来賓の自由民主党幹事長で森山裕衆議院議員、大隅総合開発期成会会長の中西茂鹿屋市長があいさつ。
令和6年度事業報告並びに収支決算が承認され、令和7年度事業計画と収支予算が決められた。役員改選があった。
講演会もあり、鹿屋航空基地史料館協力会の平田辰雄会長によるー戦後80年歴史講演会一『海軍の特攻について』があり、熱心に聴いていた。

写真=新屋会長があいさつ
令和7年度大経済地域開発推進協議会事業計画は次の通り。
大嵎半島に位置する商工会・商工会議所の連携を強化し、大隅地域の商工業の振興をるため、相互研鑚し、併せて広域化する諸行政策の推進を支援し、要望活動の強化を図る。
また、当地域の多様な強み、特色ある潜在力を積極的に活用し、活力ある地域経済社会ミくことを推進する。
く重点事業>
1 .政策提言活動の強化
2 .産業・交通基盤の整備促進
3 .地域産業活性化の推進 .国際化の推進
5 .地域特産品の販路拡大
〈事業細目〉
▽地方財源の充実・確保
地方が自主的、自立的な行政運営を行うためには、地方の歳出に見合った税収の安定的な確保が不可欠であり、地方が担う事務と責任に見合う税財源配分を基本とし、国と地方の税減配分を抜本的に見直すこと。その際、地方消費税の充実など税収が安定的な地方税体系を構築すること。
▽交通基盤の整備促進
⑴東九州自動車道の整備促進
〇志布志IC~日南東郷IC〔41km〕未供用区間の事業推進(志布志奈留IC・南郷日南東郷10
〇暫定2車線区間の4車線化の早期実現
⑵地域高規格道路の建設促進.
〇大隅縦貫道(笠之原IC ~南大隅町間)の整備促進
・吾平道路の早期完成
・吾平大根占田代道路の整備促進
〇大隅横断道(垂水~鹿屋串良J (T)の早期実現〇都城志布志道路(都城~志布志間)の整備促進
⑶錦江湾横断道路(桜島~鹿児島間)の推進
⑷国道5 0 4号の整備促進
〇市成地域の歩道整備の早期完成〇吉ヶ別府地区の早期完成〇祓川バイバスの整備促進〇西光寺拡幅工事の早期完成
〇福山地区の線形改良及び牧之原中学校~福山活性化センター間の早期事業化
⑸国道220号の整備促進
〇古江バイバス2 5工区の早期完成
〇垂水市牛根麓磯脇地区及び境の歩道整備促進〇大崎町益丸地区の歩道の早期完成〇香月・尚志館高校前交差点改良の事業化
〇『郷之原町~白水町(一里山)』区間の早期4車線化 ほか。
▽産業・地域振興に関する事項
〈インフラ〉
⑴南九州地域の物流拠点港である志布志港の重点的な整備促進
⑵鹿屋港、垂水港、内之浦港の整備促進
⑶肝属川の直轄管理の継続と河川改修促進
⑷佐多岬観光整備計画の推進
⑸内之浦宇宙空間観測所の抜本的整備拡充 ほか、
鹿屋航空基地関係工事等に係る地元企業の受注機会の拡大として内容変更
役員改選があり、新屋会長や河本副会長、村山博隆副会長、宇都健三郎副会長らは留任、新たに諸木昭太理事、監事に平川忠幸氏、川井田守氏が新任となった。

平田氏による講演では、昭和47年に鹿屋で開催された太陽国体で、全国から選手団が集まる機会に、鹿屋航空基地史料館設置された経緯。
鹿屋海軍航空隊の開設の生みの親、ヒコーキ代議士と言われた永田良吉氏について。
特攻作戦の生みの親である大西瀧次郎中将。作戦の始まりレイテ沖海戦、敷島隊による空母撃沈撃破。
海軍の特攻、出撃者では数鹿屋からは908、串良からは363人が出撃。16歳から28歳まで、平均年齢は21歳。
陸軍の特攻では知覧からは439人の出撃。
鹿屋からの最初の特攻作戦、梓特別攻撃隊で攻撃目標や使用機種、戦果について。
零戦については、海軍の飛行機のネーミング、要求性能、生産機数、特攻出撃機数。
基地史料館にある零戦は、加世田沖と錦江湾での2機で復元したこと。
鹿屋航空基地史料館の敷地に展示してある二式大型飛行艇について、機体の由来や鹿屋からの特攻作戦との関係。海上自衛隊USー2飛行艇の技術の継承、展示が雨ざらし日ざらしなので、管理をしっかりしてほしいと要望を続けていること。
人間爆弾「桜花」については、鹿屋から作戦開始、神風桜花特別攻撃隊神雷部隊について。
また、平山郁夫画伯の 原画・監修による史料館エントランスホールのステンドグラス「夕映櫻島」についてそのエピソードなどを話した。

写真=戦後80年歴史講演会一『海軍の特攻について』講演する平田氏