《防衛 》
今後の基地の在り方、しっかり注視したい…中西市長
鹿屋の米軍無人機MQ9撤収完了
海上自衛隊鹿屋航空基地に、1年間の期限付きで一時展開していた米軍無人機MQ9について、防衛省九州防衛局は12日、沖縄県嘉手納町などの米軍嘉手納基地への移駐、鹿屋基地からの撤収が完了したと発表した。
同局は撤収完了の時期について、14日を予定していると鹿児島県と鹿屋市に伝えた通知の中で、天候や作業状況などにより変更の可能性があるとしていた。
13日には、鹿屋市の中西茂市長が記者会見を開き、MQ9について次の概要語った。
昨年11月21日から運用が開始され、直前に米軍関係者による交通事故、滑走路逸脱事案が発生、その都度、国、米軍へ抗議したほか、自ら基地内に赴き司令官に会って厳重注意をし、再発防止の要求を行うなど安全対策の徹底を図ってきた。
率直な気持ち、ほっとしているところ
今回、基地におけるМQ9の運用は終了。国との協定の中で運用は1年間、延長はしない ということで協定を締結。延長がないという前提での一時展開で、こうして協定が守られたということに対しては、率直な気持ち、ほっとしているところ。
今後の鹿屋基地の在り方については、防衛大臣のほうにも日米の安全保障環境が厳しくなる中で、今後鹿屋基地の運用について、どのように変容していくのか、私自身も大変関心がある中で、そのことについては国のほうに中長期の基本的な鹿屋基地の在り方について明らかにしてほしい旨の話もさせていただいた。
今後、国の動きをしっかり注視して参りたい。
記者団からは、「基地のマチの宿命、国は最初お願いしますということだったが、たとえば滑走路オーバーランのときには少し丁寧さが欠けるようだったが、その辺りはどう思っているか」「ほっとしていると言われたが改めて感想を」「1年間の運用はプラスだったかマイナスだったか」「1年間終えてその効果は」「運用に対しての基金等の中身は」などの質問があり、(米隊員は)自分たちが考えていたより、紳士的でフレンドリーであったという声も聞き、市民の意識も変わってきたのではないか…など答えていた。