2023年11月22日 11時19分

《大隅点描 》

射手は女子3人、衣装は鹿毛の行藤、射籠、綾欄笹という狩装束姿で

住吉の流鏑馬

鹿児島県曽於市末吉町の住吉神社(住吉山)に伝承されている伝統行事の流鏑馬(やぶさめ)が、令和5年11月19日行われた。

 この日は豊祭(ほぜ)の日で、神殿で大神にうかがう祝詞(のりと)が行われ、その奉納祭である。

 射手は小学生2人、中学生1人の女子3人で、衣装は鹿毛の行藤(むかばき)、射籠(こごて)、綾欄笹(あやいがさ)という狩装束(かりしょうぞく)で、弓を持って馬にまたがり、馬場約200mの3カ所に的が設けられ、これを次々と鏑矢を射るもの。

 奉納祭であるので射手は薄化粧し、鮮やかな平安朝を思わせる狩装束となる。

 射手は3人なので、的の数も18的と多く、次々と矢が放たれ、的に当たるたびに100人を超える見物人から「ワ~ッすごい」と歓声が上がる。

 特に中学生女子の放った矢は、6連続方形の的板を打ち抜き、的板が2~3枚に割れるというベテランの射手で見物人も驚きを隠せない。

 こうした流鏑馬は戦後までは農耕馬、運搬馬、軍馬として使われていたこともあり、鹿児島県下の神社で行われていたが、今日では県内でも3カ所のみになっている。

 住吉の流鏑馬も馬主による寛大な教えにより協力が得られて、今日に至っている。

大隅の自然、歴史研究 坂元二三夫

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