2024年07月23日 23時45分

《建設・インフラ 》

自転車使った観光は橋じゃないとダメ~桜島大橋推協総会

サイクルショツプ茶輪子の山田氏訴える

 桜島大橋推進協議会(岩元節朗会長)の第2回定例総会が、令和6年7月13日、鹿児島市の鴨池公民館で開催され、サイクルショツプ茶輪子の山田博幸代表取締役による「もっと大隅を身近に」の演題で講演を聴いた。

写真=もっと大隅半島を楽しみたい…など語る山田氏

 岩元会長が、昨年度の活動を振り返りながらあいさつ。
 令和5年度事業実績と収支決算を承認し、令和6年度事業計画を次の概要で決めた。
 新型コロナウィルス感染拡大の影響で開始が2023年度から本格的になりました。
 昨年は、「支え合い」「声かけ」を中心とした鹿児島市のネットワーク作りや、存在価値を高め続けるための「強い組織作り」を目指してきました。
 今年度は以下を中心に活動していきます。
 〈基本方針〉
 (1)地域イペントでのセミナーを開催する。
 地域住民を対象とした講演会やセミナーを開催し、橋の課題や解決策について議論します。専門家を招いてのセミナーを開催して橋の知識とスキル向上を目指しま
す。
 (2)ソーシャルメディアを活用して活動内容を広報する
 Facebook、×などのソーシャルメディアを活用して、活動内容やイベント情報を広く発信します。定期的な投稿を通じて、地域内外の人々とつながり、協議会の活動
を広く認知させることを目指します。
 (3)地域のニュースレターや新聞に記事を投稿する。
 地域のニュースレターや新聞に定期的に記事を投稿し、協議会の活動報告や今後の予定を知らせます。
 (4)地域の他団体と連携して共同イベントを実施する
 他の地域団体や組織と連携し、共同でイベントやプロジェクトを実施します。異なる団体間の協力を通じて、より大きな成果を目指します。桜島架橋建設推進協議会と合同決起大会、合同会議など。

〈活動方針に基づく令和6年度の事業計画〉
(1)会議の開催
 ①定例総会 6月
 ②役員会 4月、9月、2月
 ③幹事会 毎月20日(予定
 ④会員拡大大会 2月・10月(署名活動、市長・知事訪問)
 ⑤合同会議 11月(桜島架橋建設推進協議会)

次の役員および担当を選任した。
会長=岩元節朗
副会長=桑鶴悟、大津滝、丸峯正史
監事=中村健―郎
会計監事・顧問=太田慎一
顧 問=山下繁樹
相談役=久保薗東一

写真=川内博史衆議院議員があいさつ

 総会終了後、川内博史衆議院議員、長田康秀県議会議員、平山哲鹿児島市議会議員、中原浩一鹿屋経済同友クラブ副会長、磯部昭信桜島架橋建設推進協議会長らが、それぞれ来賓あいさつ。


錦江湾横断道路推進協議会会長の久保薗東一相談役が、2023年度活動レポート報告を行い、塩田知事や鹿児島市副市長への要望書を提出し、その様子がテレビで放映され、新聞等にも掲載されたこと。

 桜島架橋の位置を景観等も考え、甲突川河口付近から神瀬島、赤水展望を通るルートで進めていくことを確認。

 天草五橋は、当時の県議会議員、森慈秀氏が4半世紀運動を続け完成を見、当初その償還期間が39年間としていたが、橋の観光の力で9年で完済。以後、無料で通行できるようになり、産業道路、生活道路、命の道路として市民に利用されていること。

 桜島大橋の償還期間があ役45年とされているが、橋を架け日本中、世界の観光客が来てくれることになると、長くて10年、5~6年で償還できる可能性もあり、以後、無料通行が可能となるでしょう。

 今年11月に桜島町の桜島架橋建設推進協議会と合同で国会議員の先生方もお呼びして決起大会を計画、呼びかけをお願いします…など話した。

写真=あいさつする磯部桜島架橋建設推進協議会長

 サイクルショツプ茶輪子の山田氏は、小学生の時に自転車で世界一周しているニュースを見て、自転車の世界に入ろうと考え、鹿児島市の史跡を自転車で全部回った。そして5年ほど前から自転車を使った鹿児島の観光マップを作ってきたが、残念なことに大隅半島がない。それは、橋がないからです。橋があったらもっと簡単に行ける。

 吾平山上陵などに行ったが、太平洋を見たことがあるか…と志布志方面に行って、また鹿児島は宇宙に一番近い県だということを鹿児島市の人たちは知らないのではないか、内之浦と種子島のロケット発射場、入来町に大望遠鏡がある。

 神武天皇が大隅から出発した。もっと大隅半島を楽しみたいと思ってるし、行ってみるといろんなものが見えてくる。車で行くと分からないことが、歩いて、あるいは自転車で行くと分かることがある。

 私は自転車競技チームを5年ほど運営していて、1997年には、九州選手権で4連覇、西日本大会で4位になり全日本大会で関東の選手と走ったが、練習環境の差を感じた。根占町の自転車競技場へはフェリーで渡ったりするとやはり遠い、橋があると時間ロスがなく金銭的なことも考えるともっと行けたはず。

 大隅半島の薩摩半島との景色の違い、大隅半島は岩で出来ている、中国の山水画のような景色もあるし、田代の石畳、溶結凝灰岩は薩摩半島にはない。

 自転車を使った観光をもっと大隅半島でできると思うし、それにはやはり橋が必要だ。橋があるかないかでは全然違う。橋が大賛成です。

写真=橋だと償還期間がぐっと短くなる…など久保薗東一相談役

最新の記事

合計 1369 件中 1ページ目を表示

カテゴリ最新記事