2024年03月06日 07時17分

《医療・福祉 》

児童の発達特性や精神疾患に対する対応学ぶ


 子どもの発達特性や行動に関する研修会が、令和6年3月1日、鹿屋市役所7階で開催され、日頃、こども接する中で気になる「発達特性や精神疾患等に関する知識や対応」について、児童支援機関従事者、学校教員らが学んだ。

 主催は社会福祉法人鹿屋市社会福祉協議会(宮下昭廣会長)

 同会では、鹿屋市受託事業である重層的支援体制整備事業において、複合的な課題を持つ世帯に対し、課題整理や多機関による支援のコーディネートを実施しており、その中で、こどもに関わる支援機関や学校から「児童の発達特性や精神疾患に対する対応」が共通の課題としてあがっていることから、今回、児童精神科医で県中央児童相談所の田畑健太郎氏を講師に、「児童の発達特性や精神疾患等の基礎知識について」の講演を聴いた。

 参加したのは、児童支援機関従事者、学校教員、医療関係者、行政職員など約100人。

写真=児童精神科医で県中央児童相談所の田畑氏が講演

 田畑氏は、児童の思春期精神疾患、自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如多動症(ADHD)、統合失調症、強迫性障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、児童虐待、性暴力、ネグレクトなどの様々な症状について説明。

 若年層の相談対応、傾聴についてやSOSの出し方、相談する、話を聴いてもらう時に話す人の立場、聞く人の立場など相談を受ける側に求められるもの、ジャッジしないことの大切さと難しさ、褒めて伸ばしましょうの功罪などの話をした。

 また、事前質問では、自閉症の生徒に双方確認して決めた事柄を、生徒が何度も守ることが出来なかった時の対応はどうようなものがよいか。

 暴言にどう対処したらよいのか。授業を受けたがらずぐずる生徒や授業中トイレに行く生徒に対しての指導の方法。不登校、怠学が傾向のある知的しょうがいのある生徒の進学指導について。

 授業中の離床、注意散漫、周りの生徒へのおしゃべりの誘い、私語が止まらない生徒への注意の仕方などが問いかけられ、丁寧に応えていた。

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