2024年07月17日 20時24分

《農林水産 》

ピーマン、キュウリ日照不足で数量減も金額で前年上回る

東串良町園芸振興会総会

 令和6年度東串良町園芸振興会総会が、令和6年7月9日、ホテルさつき苑で開催された。

 また、同振興会のピーマン部とキュウリ部会の総会もそれぞれ開かれた。
 
 東串良町園芸振興会総会では、令和5年度事業経過報告及び収支決算書の承認、規約改正、令和6年度事業計画と収支予算が決められた。

 令和5年度事業経過報告は次の通り。
  令和5年度産についてピーマンは、定植後猛暑が続き一部圃場では樹が萎れるなど管理面において難しい年となりました。その後は天候も回復し順調な生育となりました。

 きゅうりについては台風等の影響もなく順調に定植がなされました。

 栽培面においては、年明け以降曇雨天による日照不足の影響で数量が思うように伸びず、販売についてもピーマン・きゅうり共に数量が少なく推移しました。全国的にも数量が少なかった為、引き合いが強くなった事で、金額については前年を上回る結果となりました。

 このような中、園芸振興会では、例年通りの活動が実施できるようになり、販売促進、各種イベントなど積極的にPRに努めると共に、引き続き重油・資材価格交渉などの活動を行いコスト低減対策に努めて参りました。

 ピーマンにおいては、天候不良なども重なり尻ぐされからの腐敗果なども散見された年でもありましたが、例年実施しているインキュベーター検査を行い 検査では出たものの、場内では0件と未然に防げたこともあり市場からのクレームも無く終盤まで良質な出荷が出来ました。
 きゅうりについては、販売促進用のポップを作成し各市場に配布を行い、量販店で活用してもらいました。

 令和6年度事業計画は次の通り。                       〈基本方針〉
 日本の経済は、コロナも第5類へ移行し緩々かな回復基調を取り戻しつつあるものの、物価の上昇に対する賃金の上昇が追いついておらず内需は力強さを欠いています。農業分野においては肥料や燃油といった生産コスト及び輸送コストの高止まりにより、農家の経営を圧迫しているほか、生産者の高齢化今人手不足、耕作放棄地の増加等が顕著になっており、産地の生産力維持に向けた対策が急務となっています。

 また、物流業界においても、トラックドライバーの労働環境の見直しにより円滑な輸送が困難になりつつあります。
 このような情勢の中、振興会会員がブランド産地としての認識を高め、農家経営の安定の為に、各関係機関と連携を密にし、各種事業の積極的導人や組織発展の推進とともに力量ある広域ブランド産地の確立に努めてまいります。

〈重点実施事項〉
(1)組織活動の強化拡充
 1、生産コストの削減(重油・ビニール・生産資材価格協議)
 2、支部定例会の開催・活性化
 3、各部会活動への支援強化
 4、家族経営協定の締結の推進
 5、女性部、青壮年部への積極的参加及び活動の充実
(2)生産販売の活動推進
 1、IPM栽培の取り組みの強化
 2、栽培技術の向上による反収引き上げ
 3、関係機関と連携した販売促進活動
 4、生産プロフィール日誌記帳とJA事務局による点検強化
 5、各種補助事業の導入
(3)各種大会の開催
 1、定期総会・生産者大会の開催
 2、都市・農村交流会への支援・参加
(4)危機管理への対応強化
 1、残留農薬自主検査事業の継続強化
 2、農薬使用基準の遵守

写真=団体の部

令和5年度部門別優秀表彰者は次の通り。
〈団体の部〉
ピーマン部 吾平支部
きゅうり部 池之原支部

〈部門表彰
ピーマンの部
 第1位 牧住 洋一
 第2位 中名主 修
 第3位 前園 正行
 第4位 永山 裕太
 第5位 横川 辰夫
きゅうりの部
 第1位 今村 和幸
 第2位 今村 憲治
 第3位 田元 脩二郎

〈家庭選果の部〉
ピーマンの部(A品選果での没収量の最も少ない生産者)
 第1位 松山 勝
 第2位 外西 ルミ子
 第3位 下西 涼太
きゅうりの部(機械選釆のみのA品率の出荷が最も高い生産者)
 第1位 久永 明浩
 第2位 東 幹雄
 第3位 白田 和秋

〈環境整備の部〉
 吾平支部

次の新規加入者紹介があった。
ピーマン
 境支部 中尾 望
 溜永支部 山坂 拓史

森山裕衆議院議員、鶴田志郎県議会議員らの来賓祝辞があった。

写真=部門表彰

写真=家庭選果の部表彰者

写真=環境整備の部表彰は吾平支部

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