2024年06月04日 19時00分

《事件・事故 》

飲酒ひき逃げ死亡事故被告に懲役4年6か月 地裁鹿屋支部

 鹿屋市で、飲酒運転で男性をはね死亡させ、そのまま逃げたとして、ひき逃げなどの罪に問われた鹿屋市吾平町の21歳の会社員に対し、鹿児島地方裁判所鹿屋支部は「過失の程度は重いと言わざるをえず、人命を軽視する無責任なものだ」として、検察側の懲役5年の求刑に対し、懲役4年6か月の判決を言い渡した。

写真=ひき逃げ死亡事故現場付近

 判決を受けたのは、川平陸人被告で、今年3月、酒を飲んで車を運転し、鹿屋市寿5丁目で道路を歩いていた県大隅地域振興局の57歳の職員をはねて死亡させ、そのまま逃げたとしてひき逃げなどの罪に問われていた。

 4日の判決で、鹿児島地方裁判所鹿屋支部の西功裁判官は「被告は時速60キロで進行していたが、足元に落としたたばこの箱に脇見し、ブレーキを踏むなどの措置を講じるまもなく事故を起こした」と指摘。

 また「相当量の飲酒をした直後に運転を開始し、前方不注視のまま車を進行させたという点で過失の程度は重いと言わざるをえない。事故後に救護義務などを果たさなかったことについても人命を軽視する無責任なものだ」となどとして、懲役4年6か月の判決を言い渡した。

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