2024年05月21日 07時15分

《スポーツ 》

全日本大学野球選手権出場ならず~鹿屋体大惜敗

 第111回九州地区大学野球選手権南部九州ブロック大会決勝リーグは19日、鹿児島市平和リース球場で最終戦があり、春連覇を狙う鹿屋体育大学は熊本代表の東海大学九州キャンパスと対戦し、接戦の末4対5で敗れた。

写真=3連投した森田投手

 共に2連勝で向かえた両チーム。全日本大学野球選手権への1枠をかけ激闘を演じた。
鹿屋体大は1点を追う4回、平塚が四球で出塁し、続く窪田が3塁への強襲安打で一死1、2塁の好機を作ると、川瀬がレフトスタンドへ3点本塁打を放ち逆転に成功する。

 東海大九州打線も鹿屋体大先発小川を徐々に攻略し5回に連打で一死1、3塁とし、堤が右中間へ運び1点を入れ3対2と1点差に迫る。6回途中から鹿屋体大は森田へ継投するも、8回に1点を追加され試合終盤に同点とされる。

写真=激闘を終え笑顔の4年生

 9回表、鹿屋体育大は谷本が2塁打で出塁すると、続く中谷の右中間への適時2塁打で逆転に成功するもその裏、東海大打線は森田を攻め立て、二死2塁で堤が適時3塁打を放ち同点とすると、続く川道がライトへの逆転サヨナラ打を放ち激闘に終止符が打たれた。

 共に二桁安打を放ち一歩も譲らなかった両チーム。最後は東海大九州打線の勢いが僅かに上回った。春連覇、2年連続の全日本出場を狙った鹿屋体育大だったが、一歩及ばなかった。

写真=勝ち越し3ラン本塁打の川瀬(4回表)

 鹿屋体大藤井雅文監督は「焦ることなくやるべきことはやれた。勝負を急がず冷静に声掛けが出来れば良かった」と9回の場面を振り返った。「全日本で勝てるチームをテーマに今年もやった。昨年の結果で見えないプレッシャーもあった中で、必死にチーム作りをした彼らは立派だと思う。勝負事なので絶対は無いが、全日本で勝てるチームにはなったと思う」と話し選手らを労った。

 窪田主将は「全日本を目指していたので悔しいが、やってきた事に間違いはないと思う。
後輩たちが引き継いで鹿屋体育大自体が強くなってくれたら嬉しい。」と胸を張った。「オープン戦で勝てない時期もあったが、県予選で全勝優勝も出来た。大学野球を通して成長も出来た。野球の魅力を発信し、学生野球のお手本となるようなチームを目指した」と主将となってからのチームを振り返った。

 3戦で登板した森田投手は「3連投で疲れてないと思ったが最後は外を狙った所が真ん中に入って打たれた。最後は少し迷いが出てしまった。秋は自分が投手陣を引っ張って神宮へ」と話し、悔しさを滲ませながらも前を向いた。

写真=中谷が逆転打を放つ(9回表)


 昨年全国的に注目を集めプレッシャーの中で戦った鹿屋体育大学。県予選を全勝優勝で勝ち抜き、南部九州でも複数安打と存在感を示した。

 春の連覇こそならなかったが、下級生の躍進などチームの厚さを感じさせた。4年生は今大会で引退する選手もおり、秋へ新たなチームで全国での活躍を目指しスタートを切る。激闘を終えた選手には、スタンドに集まった卒業生や保護者らから拍手が送られた。

 尚、攻守で活躍をみせた川瀬虎太朗選手(鹿屋体大2年)が敢闘賞を受賞した。

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