2023年12月23日 16時03分

《宇宙 》

成長産業としての宇宙開発を、官民一体となって大隅半島から

肝付町が、県と一社スペースポートジャパンと意見交換、射場視察も

 JAXA内之浦宇宙空間観測所等を活かした地域振興の意見交換と、内之浦宇宙空間観測所視察が令和5年12月20日、大塚大輔副知事や、一般社団法人スペースポートジャパン(山崎直子代表理事)の青木英剛理事、片山俊大理事が参加して行われた。

 意見交換は、内之浦総合支所で非公開で行われ、内之浦宇宙空間観測所の民間活用を含めた利用促進、内之浦字宙空間観測所を核とした産業振興及びまちづくりについて宇宙を基軸とした地域振興について協議が行われた。

 現地視察では、科学衛星からの電波(SバンドおよびXバンド)を追跡受信する20メートルアンテナ、M型ロケット発射装置、Mロケット組立室、発射台やイプシロンロケット発射台などを見学した。

 これら意見交換と視察については、肝付町は、次のメッセージを伝えている。
 近年、成長産業として宇宙開発が注目されており、打上げ輸送、衛皐開発、データ利用、人材育成など幅広い分野で取り組みが加速しています。
 この6月には今後10年間の宇宙開発利用に関する基本的な方針をまとめた新たな宇宙基本計画が閣議決定されたばかりです。

 肝付町では今春、宇宙のまちづくり推進課を新股し関係各所のご協力をいただきながら、宇宙を基軸とした域振興に取り組んでいるところです。
 次年度以降も鹿児鳥県と一体となり、将来を見据えた施策に取り組むべく、鹿児島県と、(一社)スペースポートジャパンに参加していただき実施したところです。

 また、スペースポートジャパンは、新興宇宙企業などNewSpaceの盛り上がりにより、宇宙産業は年々拡大しており、産業の規模は現在の約40兆円から30年後には100兆円を超えるとも言われています。

 その中でも、米国を中心に宇宙旅行ビジネスが立ち上がりつつあり、今後巨大マーケットへと成長する可能性が高まっています。
 このような中、宇宙先進国である日本にアジア初のスペースポートを作り、日本を宇宙旅行ビジネスの拠点とすることは、今後の宇宙産業及び関連産業の発展にとって非常に重要な意味を持ちます…として設立された。

 目指すものとして、
 日本がアジアにおける宇宙旅行ビジネスのハブになることを目指します。
 日本にいち早くスペースポートを開港すべく、国内外の関連企業や団体、政府機関等と連携していきます。

 また、スペースポートから離陸するスペースプレーン・有人ロケットなどの開発・運用を行う企業との連携や、宇宙とはこれまで接点がなかった業界の巻き込みも推進していきます…としており、今回、肝付町と県との意見交換と現地視察で、今後さらなる連携を進めていくことが確認された。

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