2024年05月02日 07時01分

《イベント・行事 》

開隊70周年の基地に10年ぶりブルーインパルスで魅了

 第25回「エアーメモリアル in かのや」が4月27日と28日、鹿屋市の海上自衛隊鹿屋航空基地で開催され、基地内外約5万人の人出でにぎわった。

 航空ショーをメインに開催される南九州最大級のイベントで、今年は航空自衛隊のブルーインパルスの曲技飛行があり、特に多くの人出となった。

写真=ブルーインパルス

「エアーメモリアル in かのや」は海上自衛隊鹿屋航空基地開隊40周年を記念して、平成6年から開催されてきたイベント。今年は鹿屋航空基地開隊70周年記念として開催され、ブルーインパルスの曲技飛行が行われた。

 SH-60K哨戒機が4月20日、伊豆諸島の鳥島東の洋上での事故のため、同機の地上展示、飛行展示、フライトシュミレーション見学、着水脱出訓練装置見学および修理工場見学は中止された。
 さらにP-1哨戒機の飛行展示は、単機での飛行展示に変更された。

 初日の4月27日は、鹿屋市文化会館で「佐世保音楽隊演奏会」が開催された。

 4月28日は、基地一般開放が午前8時30分から始まった。開門の8時前からたくさんの人が詰めかけ、長い行列ができた。

 鹿屋基地周辺には田崎特設駐車場、田崎多目的運動広場、鹿屋バイパス特設駐車場、花岡学園特設駐車場、野里運動場特設駐車場が設置された。それぞれの駐車場から有料のシャトルバスが会場まで運行された。各駐車場は午前8時には満車となった。

写真=ウイスキーパパ

 午前8時に開門し、手荷物検査を受けて基地内に。検査待ちでは約1キロの行列ができた。

 午前8時30分にヘリコプター「TH-135」練習機の飛行で始まった。引き続き行われる予定のヘリコプター「SH-60K哨戒機」の飛行は中止された。9時20分から陸上自衛隊の「AH-64D」攻撃ヘリコプターの飛行展示があり、見事なアクロバットと思われる飛行を披露。

 11時50分から海上自衛隊小月航空基地第201教育航空隊所属のT-5によるアクロバットチーム「ホワイトアローズ」の曲技飛行があった。

写真=ホワイトアローズ

 午後1時から、米連邦航空局(FAA)の最高位エアーショーライセンス保有の内海昌浩氏が率いる曲技飛行チームWP(ウイスキーパパ)、が「エクストラ 300L」曲技飛行用航空機1機による曲技飛行があった。

 滑走路西端に離陸準備で駐機すると、煙を勢いよく吐いて離陸した。煙を吐いて急上昇や急降下、急旋回などを繰り返して勇壮で華麗な曲技飛行を披露した。
 
 曲技飛行の最後は、宮城県の航空自衛隊松島基地第4航空団所属の「第11飛行隊」が「T-4」飛行機を使った華麗で迫力のある曲技飛行が披露された。T-4機は宮崎県の新田原基地から鹿屋に飛来しての曲技飛行で、この飛行を見るためにようと集まった人も多かった。

  ブルーインパルスは、10年ぶりにエアメモに登場、爆音を響かせ複数の機体が連なり大隅の空を華麗に舞った。
 福岡市からの男性は長さ1メートル程の超大型望遠レンズを装着したカメラを持ち、「ブルーインパレスが好きで鹿屋を訪れたのは5、6回目。暑かったけど見られてよかった」。

 鹿児島市の58歳夫婦は「コロナで航空イベントが自粛されていたが、開催されるようになり久しぶりに来ました。雲があり曲技が制限され、お天道様のことで残念だった。」と笑顔で引き上げていった。

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