2024年03月30日 13時08分

《医療・福祉 》

走る!冒険家Ponちゃんとお花見ウォーキング

 2024年南極マラソン出場が決定している「走る!冒険家Ponちゃんとお花見ウォーキング」が、令和6年3月27日、曽於市弥五郎伝説の里で開催され、ファミリーや障がい者が、桜とつつじの花を愛で、楽しみながら車椅子に装着してけん引するJINRIKIで助け合い散策、パラスポなど体験した。

写真=桜を楽しみながら散策するPONちゃん㊧

 走る!冒険家Ponちゃん、岩元みささんは、大隅中出身で、令和2年から曽於市PR大使も務め、昨年11月は、悠久の森で紅葉を楽しむイベントを企画している。

 Ponちゃんは、これまでサハラマラソン、イランシルクロードウルトラマラソンなど、世界各地の過酷なウルトラマラソンに出場。

 また、鹿児島県内各地で砂漠疑似体験マラソンや、ごみ拾い大作戦など、ユニークなイベントを企画。

写真=JINRIKI装着の車いすにひかれ、桜を観る参加者

写真=そお星人も参加

 もともと「車いすで桜島1周したい人がいるけど、周りから反対されている。走るという立場のPonちゃんはどう思いますか?」と、2022年2月に相談を受け、「本人がやりたいならやりましょう!一人じゃ無理でみんなで力を合わせればきっと実現できます」から始まったプロジェクト。

 いきなりの桜島1周は本人が緊張してしまったので、少しずつ距離を伸ばしていこうと試み昨年11月の悠久の森、そして弥五郎伝説の里は春になると桜のとてもきれいな公園になり、車いすの方や足の不自由な方にも平等に桜を楽しんでいただけるようにと、場所と季節を変えて第2回目の開催、実現に近づけるイベントとなったもの。

写真=JINRIKI使い弥五郎銅像に向かう

 また今回、災害時にも有効なJINRIKIという道具を使って車いすをけん引することでスムーズに進行、いつ何が起こるか分からない昨今、このイベントを通してJINRIKIの周知にも繋がればいいという狙いもあっての実施となった。

写真=パラスポなども体験

 この日は、曽於市社会福祉協議会のメンバーや県内外のボランティア、フライングディスクパラ大会で全国優勝、パラスポおおすみの堂園靖さんや、かごしまバリアフリーツアーセンターの紙屋久美子管理者県サービス管理責任者、長野県茅野市のユニバーサル・サポートすわの牛山玲子代表らも駆けつけ、イベントをサポートした。

 弥五郎伝説の里の桜並木の中を車いすやJINRIKIを、参加者が交代でサポートし、弥五郎銅像までウオーキング。

写真=高台から皆で協力して下る

 公園広場では、フライングディスクのアキュラシー競技体験や、高台に車いすやJINRIKIで上り普段見ることのできない景色を堪能。
 高台からの下りでは、みんなで車いすを支えサポートしながら、日常とは違う体験をしていた。

 長野からの牛山さんは「JINRIKIは、名古屋では電車の中とかにも置いてあり、災害時にも車いすの移動をスムーズにします。ただ、日頃から使っていないと災害時に対応できないし、段差や悪路があった場合など、こうしたイベントで日頃から使用し体験することが大事だと思います。」など語っていた。

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