2024年07月23日 11時31分

《地域づくり 》

肝属川の外来種藻を清掃 FMかのや主催「もっとる作戦」

 カワイイproject「第17回もっとる作戦!」が令和6年7月20日、鹿屋小学校沿い肝属川で行われ地元高校生らが大隅河川国道事務所の職員や企業などの社会人と一緒に河川に繁殖する外来種の藻やゴミを取り除き河川の清掃を行なった。

写真=外来種の藻を取る高校生

 同プロジェクトは地元ラジオ局FMかのやが主催し、地元の小中高校生らが子ども勇者となり、大人と一緒に河川の知識を深め外来種の藻を取り除く活動で今年で11年目。

 活動のきっかけは、同局のラジオ番組の企画で肝属川カヌー体験をしようとした際、河川の悪臭と濁った川に直面しショックを受けたスタッフが、地元の河川を綺麗にしたい、川に良いことをしようと「カワイイproject」を立ち上げ活動を開始した。

 肝属川はかつて九州ワースト1と言われる程、悪臭が漂う河川だった。近年は美化活動の成果で改善はされているが、外来種の藻が多く繁殖している為、現在は外来種の藻を取り除く活動を中心にしている。

 この日は同局の呼びかけで集まった、鹿屋工業高校や鹿屋高校のインターアクト部を中心に総勢80名で鹿屋小学校付近の河川で活動を行なった。

 作業前には河川環境や生態系について学ぶカワイイ塾も開講され専門家が作ったクイズを使って肝属川や生息する藻に関する知識も深めた。

 高校生らはタライを持ち川に入り、鹿屋小学校沿いの河川に繁殖する外来種と在来種の藻を丁寧に見分けながら1時間程度作業を行なった。

写真=活動の様子

 初めて参加する生徒も多く「川に入ることはあるけどこういう作業は初めてで楽しい」「子どもの頃以来に川に入ったけど冷たくて気持ちがいい」という感想や「匂いがします」「少し歩くと濁るので堆積物が多いのかな」と話しながら作業を進めていた。

 親子で参加した馬込さんは「ここの場所は2年ぶり。やはり期間があくと外来種の繁殖がすごいなと感じた。」と話し一緒に初めて参加した娘さんは「父と一緒に参加できて良かった。また次回も参加して川を守っていきたい」と笑顔で話していた。

 主催者の1人中村さんは「先輩たちから繋いで、外来種の藻を取る活動を続けています。今日も匂いとかしましたが、川は身近で魚にも人にもいい環境になればいいなぁと思います。来年も活動していきたい」と活動を終え充実した表情で話した。

 高校生らも身近な肝属川での活動で美化意識が向上している様子だった。

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