2023年10月20日 22時23分

《伝統 》

古里に伝わる水神祭りの風習伝承守り伝え

大隅点描~光同寺の鉦踊り

「ポンポンポン、カンカンカン」と太鼓と鉦(かね)を打ち鳴らす音が秋空の下にリズミカルに鳴り響く。

 道を通る車中の人たちも「あれ、何んだろう」と珍しそうに見て通り抜けていく。

鹿屋市川東町の光同寺鉦踊り保存会が、古里に伝わる水神祭りの風習伝承(民俗芸能)を守り伝えることを目的に、旧歴8月28日の水神際に豊年祝いとして踊られている。

 水神祭りは男衆6人1組で、その姿かたちの衣装は、白浴衣に帯を締め白足袋。肩背に5色のタスキ姿で頭は白ハチマキ姿である。

 6人1組が水神祠(石祠)前に向き合い太鼓2つ、鉦4つを左手のひらに持つ。太鼓持ち2人が水神前の前列に立ち、左足を一歩前に置き、半腰で水神に拝礼したまま太鼓を持つ。

後列4人が左足を一歩前に置き鉦を持ち、一斉に奏楽しながら踊る。

 写真は、川東町の光同寺池での奏楽風景であるが、地区の水神祠のある所を奉納して回り、また要望のある人家も踊って回る。最後は鹿屋市王子町の和田井堰水神祠に出向き奏楽する。

大隅の歴史自然研究 坂元二三夫

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