2024年03月26日 22時10分

《教育・社会 》

コロナ禍を経て成長した学生が晴れやかに卒業~鹿屋体大

 令和5年度鹿屋体育大学卒業証書・学位記授与式が25日、鹿屋体育大学水野講堂で行われ、スポーツ総合課程137名と武道課程48名に卒業証書と学位記、大学院26名に学位記が授与された。

写真=鹿屋体大卒業式

 今年度は4年ぶりの制限なしの式となり、多くの保護者の姿も見られた。
 式では金久博昭学長が「卒業生の皆さんは、コロナ禍が本格化した時期を経験され、非常に厳しい1年生から3年生ではなかったかと思います。このような状況の中で日々、感染予防や様々な工夫を繰り返しながら、スポーツ・学業を実践しました。

 絶え間ない努力に敬意を表します。4月以降新天地において、本学で得たスポーツ・武道の知識や実践のノウハウを十分に活かし、社会や地域の活性化に貢献されることを期待します。

 スポーツ・武道の価値は、直接携わる人の品位・教養そして倫理観によって左右されることを忘れないで欲しい。そして、社会人として時代に即した倫理観や社会性を持ちスポーツや武道を推進するリーダーの役割を担ってほしい」と告辞を述べた。

写真=後輩らから胴上げされる卒業生

 卒業生を代表してスポーツ総合課程金田希一さんが「4年前、新型コロナウイルスの大流行で門出を迎え、感染防止の為学内への立ち入り制限など大学生になったばかりの私たちは、不安を抱えながら大学生活がスタートした事を鮮明に覚えています。

 多くの支えで卒業できる事を嬉しく思います。鹿屋の地で培った知識を糧に社会で活躍できる人材を目指し卒業生の活躍を鹿屋に届けられるように精進します」などと答辞を述べた。式には、来賓挨拶のあと、室伏広治スポーツ庁長官のビデオメッセージも流され卒業生らを祝った。

写真=答辞を述べる代表の金田さん

 式が終了すると、在校生らから胴上げを受けたり写真を撮りあったりお祝いムードに包まれた。また、学食では4年ぶりに卒業生懇親会も開催され、地域づくり交流事業実行委員会による鹿児島県産黒毛和牛も400食提供され、教職員や保護者らと共に学生生活最後の学食に笑顔だった。

写真=卒業生

 卒業生のバスケ部の大西莉央さんは「授業や部活が出来なかったり、最初こそ不安な学生生活でしたが、最後は楽しく過ごせました。教員になるので生徒に寄り添った教員になりたいです」と晴れやかな表情で話した。

 また、なぎなた部の砂川海空さんは「大変だったけど、楽しく成長できた4年間でした。富山県でコンサルティングの仕事に就きますが、競技も細く長く続けていきたい。支えてくれた方々の恩返しができるような社会人になりたいです」と話した。

 保護者らも卒業生が仲間や教職員らと談笑する姿に、4年間の成長を感じている様子だった。卒業生らは一様に充実した晴れやかな表情で、仲間との最後の時間を楽しみ新たな門出を迎えていた。

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