2024年03月25日 20時41分

《教育・社会 》

選んで・作って・食べる〜大崎町小学生が食材ドラフト会議

 選んで・作って・食べる〜ひららめきとアイデアでオリジルの料理を作ろう~食材ドラフト会議が令和6年3月20日、大崎町公民館で行われ、子どもたちがグループに分かれ町内産、県産、あるいは有機野菜などの食材を、価格や栄養価を考えながら自分たちで選んでさつま汁を作り、お互い食べ比べた。

 大崎町では、町民一人ひとりが生涯にわたって健全な心身を培い、豊かな人間性を育むために必要な食育を推進するために、令和5年3月に第3次おおさき食育推進計画を策定。

 同計画で定めている取り組む施策に基づき、食農教育の一環として実施されたもの。

 今回、県の郷土料理「さつま汁」を題材に、地元産や有機野菜、スーパーで売っている食材をそれぞれ用意し、その中から子どもたちが自分たちの考えで食材を800円の範囲内で選択。

 選択が競合した場合は、じゃんけんで食材を獲得、JAそお鹿児島女性部の協力で料理を作り、食べることを実践。KAGO食スポーツが企画等で協力した。

 今回の企画は、食べたい嗜好だけでなく、産地や価格、栄養素などを考えて食材を選択する能力を楽しみながら身に付ける。

 どんな食材を獲得できるかで、調理の工夫や食材の切り方、作る工程が変化していく。それぞれでおいしく仕上げるために考えて作ることで、知識やスキルの幅が広がることを期待。
 
 また、自分たちで選んで作ったその日だけの特別な料理を一緒に作った仲間と食べることで、生涯に残る食の楽しい体験になることを期待して実施された。

 この日は、町内大崎小、菱田小、野方小13人の子どもたちが集まり、3班に分かれてさつま汁づくりを行った。

 大崎町産の食材は、ブロイラー日本一の鶏肉、ねぎ、にんじん、ゴボウ、ばれいしょなど。

 このほか県産、九州産などの食材が並べられ、例えばあおチームは、大崎町産のもも肉150円と有機白ネギ100円、県産にんじん50円、宮崎県産のさつまいも(紅はるか)100円と白菜100円、えのき50円、福岡県産みずな50円、青森県産ごぼう50円を選んだ。

 JAそお鹿児島女性部の協力で野菜や鶏肉を切り鍋に入れ、味噌など加えて味を調え、味見をしながらそれぞれオリジナルのさつま汁を作った。

写真=「2024さつま汁王」と大崎町が好きで賞受賞のきいろチーム

写真=ぐっとクック賞のあおチーム

写真=コスパがいいで賞とみんな仲良しで賞のみどりチーム

 料理が完成し、それぞれの班のさつま汁を食べ比べ、それぞれの賞が贈られた。
 大崎町の食材を使い大崎町愛を表現した「大崎町が好きで賞」はきいろチーム。
 ありあまるバランス感覚とセンスで料理した「ぐっとクック賞」はおあおチーム。
 家計に対する優しさを表現した「コスパがいいで賞」はみどりチーム。
 仲のよさをアピールした「みんな仲良しで賞」もみどりチーム。

 そして、「2024さつま汁王」は、きいろチームが獲得した。

 参加した宮下史香さんは「みんなと協力して作ったからいつもより美味しく感じた」、有村葵依さんは「みんなで作ってとても楽しかった」など話していた。

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