2025年10月28日 10時44分

《大隅点描 》

オオブタクサが猛茂~北米原産種で環境省要注意外来生物

 北米原産種で環境省の要注意外来生物に指定されているオオブタクサ(キク科)が、水分を多く含んだ河川敷、用水路端、農道、さらには休耕田に猛茂し稲作農家を困り果てさせている。

 これまでオオブタクサは、高さ1㍍の単に雑草の一部ととして草刈り機で手入れしていたものが、ここ数年の猛暑で大型化し、高さ2㍍~5㍍、茎の直径2㌢~6㌢に達するなど、木質で固く、特に休耕田ではわずか2年で密生大群落するなど異様な光景で、これまでの草刈り機では対応できな状況にある。

 オオブタクサの花期は8月~9月で、すでに花期を終え、種子の放出が始まっており、早め、早めの駆除対策が急がれる。

 しかし種子は長く消失しないので厄介な植物で、消滅には長い年月と労力を伴うこととなる。

 またオオブタクサにはブタクサハムシという幼虫が大発生しており、ヒマワリなどの他の植物の影響も懸念される。

 さらに茎や葉にザラザラした毛が生え、手に触れるとかゆみを伴う症状を引き起こし、また人によっては花粉症を発生させる原因植物となっている。

 写真は鹿屋市川東町の肝属川沿いの休耕田地帯で大群落は発生し見られる。

 大隅の自然・歴史研究
 坂元二三夫

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