《食・物産 》
しぶし茶もっとPRを~抹茶原料の碾茶の生産も増
志布志市茶業振興会(坂元修一郎会長)によるしぶし茶贈呈と令和7年産一番茶の情勢報告が、令和7年7月3日、志布志市役所本庁舎であった。
令和6年度の荒茶生産量において、鹿児島県が全国1位の生産量となったこと、また、令和7年産一番茶が全国的に好況であったことなど、志布志市茶業振興会(志布志市内茶生産者組織)が報告。
また、これまでの志布志市の茶業振興への尽力に感謝するとともに、今後必要となる有機栽培や碾茶生産における高品質茶生産の拡大に向けて、引き続き支援をお願いするため、同報告としぶし茶贈呈があったもの。

写真=坂元会長(中央)から下平市長(右)へしぶし茶贈呈

この日は、志布志市茶業振興会の坂元会長、井手秋広副会長、上室和久副会長。
下平晴行志布志市長、溝口猛副市長が出席。
志布志市茶業振興会の坂元会長がしぶし茶のPRを含めあいさつし、しぶし茶贈呈。
下平市長がお礼とさらなる茶業振興会の発展も含めあいさつし、しぶし茶の生産の現状や今後の展開の話で盛り上がっていた。

志布志市では、早世品種から晩成品種と様々なお茶の品種が栽培されており、温暖な気候と広大な農地で生産され、多様な品種を栽培することで良い時期に収穫がしやすいうえに、品種を調合することで色・味・香りのバランスの取れたお茶を生産。
しぶし茶は、古くは享保11年(1726年)に志布志市有明町でお茶が生産された記録があり、約300年の歴史あるお茶の名産地であり、火山灰の土壌が保水と水捌けに優れ、平坦地で機械化が進めやすかったこともあり、昭和40年代前半から茶業が本格的に大規模化し、志布志市の名産品としての「しぶし茶」がブランド商品となっている。
特に最近では、抹茶の原料となる碾茶(てんちゃ)の生産も、県外や海外への輸出も視野に入れ広がりを見せており、しぶし茶贈呈は、煎茶と抹茶ティーバッグのセットだった。

