《四季の話題 》
初夏を彩る華やかな花でつつまれ~山あじさいと山野草展
「アジサイと山野草展」が令和7年5月23日か25日までの鹿屋市の上野町公民館で開催された。鹿屋山野草会主催。
会場の公民館は、初夏の風物詩「アジサイ」や「山野草」が展示され、会場は初夏を彩る華やかな花でつつまれた。
会は毎年春に、「アジサイと山野草展」を開催し、内野龍己会長ら3人は、丹精こめて育てた自慢のアジサイや山野草を、今年は75点展示。

会場に入ると右側に「水縄」と名付けられた小さくてきれいなアジサイ、次は「千雅」、さらに済州島の「千代の光」と同じく小さくて可愛らしくてきれいなアジサイが続いて展示されている。
釣り鐘みたいな「ホタルブクロ」はアジサイではないが、初夏に釣り鐘形の花を茎にたくさん咲かせる花で彩りを添えている。きれいな花をたくさんつけたサツキも展示してあり、賑やかさを誘っている。
今年のアジサイの開花は例年通りに開花したが色づきが遅いため、展示会の会期中にきれいに咲くよう工夫して育てられ、今が見頃を迎えた花が展示された。山アジサイはこぢんまりとした小さな花で、派手さはない。
内野龍巳会長は「山アジサイを種類多く展示しみんなの目を楽しませた。気候のせいで山アジサイの色づきは遅いが、この展示会に間に合わせた」と話した。

鹿屋市内の68歳男性は「盆栽が好きで見に来ました。山アジサイは小さくてきれいです」と、同じく鹿屋市内の70歳代女性は「小さな鉢に小さな花を咲かせ、素敵です。毎年見に来ています。」と話した。
アジサイの葉は緑だが、濃い緑から明るい緑まであり、優しさがにじみ出ている。
屋久島のアジサイは明るくて葉が小さい。花は白雪で小さくて可愛い。「鹿ノてまり」は、花の咲き始めは白色で、次第に青色になり、最後は黄色に変化する。寄せ植えではなく、1本の幹から出てきたアジサイだ。
アジサイは宮崎県と大分県が本場と言われ、栽培は水かけが大事で、開花したら水は根元に施し、花の上から撒水しない。雨が強い時は軒下に避難させる。
花は咲き始めから花の色が変わり、七変化と呼ばれている。色は肥料の施したかにもよるが、本来持っている花の色を出すのに苦労する。
青いアジサイはアジサイらしくてきれいで、この青を如何にきれいに出すかに苦労する。赤の花は、青を抑えて赤が引き立つように栽培する。
花は上向きに咲くが、下を向く頃になると花の終わりで、花が終わったら葉を4枚程度残して剪定する。


