2023年12月18日 22時21分

《おおすみ雑記 》

目の前にあり魅力高まる地方発宇宙開発だが…

 
 前回に続いて宇宙の話。

 JAXA宇宙航空研究開発機構は、小惑星探査機「はやぶさ2」を使い、地球に衝突しそうな小天体に探査機をぶつけて軌道を変える「プラネタリー・ディフェンス(地球防衛)」技術の獲得に向け、準備を本格化させる…という報道が流れた。

宇宙ビジネス研究会発足など

 この大隅半島に日本の先駆け、60年以上の歴史のあるロケット発射場があるが、最近は、全国で民間によるロケット発射があり、そちらのほうに、多くの目が向いているのでは…ということを書いた。

 記した北海道や南紀のほかにも、
 福岡県は、宇宙ビジネス研究会を発足させ、ソフトウエア開発補助金、宇宙関連機器研究開発支援事業で、九大発企業、QPS研究所を支援。宇宙食や、衛星データ利用も模索し、今年6月には久留米で宇宙分野の国際学会があった。

11都道府県プラスαで、オール産官学金により

 大分県は、内閣府事業で、新たな移動手段による、新たな宇宙開発・利用の創出AVATAR Xプロジェクトに取り組み、九工大衛星「てんこう」の製造メーカー誘致。ANAとJAL関連企業が大分空港を宇宙港へと表明。観光や宇宙教育にも熱心。
 
 山口県は、防災・新産業創出、宇宙教育で県と山口大、JAXAが連携。モノづくり企業による「宇宙クラスター」6社が活動し、宇宙データ利用センターなど衛星データ活用を促進。

 つくば市がいばらぎ宇宙ビジネス創造拠点プロジェクトで宇宙ベンチャーの創出・誘致を決め、県産業技術イノベーションセンターに小型衛星試験設備を整備。企業のスタートアップ支援を行っている。

 福井県は、県内企業、福工大、東大、県工業技術センターによる県民小型衛星「すいせん」開発し打ち上げ。ふるさと納税応援寄付も実施。

 これら含め、11都道府県プラスαで、オール産官学金により地方発宇宙開発が力を込めて進めてられているという。

2つの歴史ある射場がありながら…

 鹿児島県は、内之浦と種子島の射場があり、鹿児島大学等による鹿児島ロケットが進んでいるが、他県と比べるとオールというに及ばない…と感じている。

 歴史ある射場が2つもあるのに…、そして「はやぶさ」は内之浦から打ち上げられたが、「はやぶさ2」は種子島からで、今後は、「プラネタリー・ディフェンス(地球防衛)」技術の獲得に向け、準備を本格化させるという。

 こうしたニュースが周りで飛び交う度に、ため息が出る。

 宇宙開発は、国だけのものでなく、ロケットを飛ばすというビッグプロジェクトもだが、「ものづくり」「観光・プロモーション」「青少年教育」や「衣食住」にも繋がるし、農業による「衛星データ利活用」など、地方にとっても、経済成長の柱になると、それぞれで先を争っているのが現状。

農畜水産業でも効率的活用

 しかし、鹿児島県、特に大隅半島では、60年以上も射場があることで、それが当たり前のようになっていて、全体を通してみると未来に対する今後のさらなる可能性、射場プラス新たな何かを地域活性化のために、という発想や意欲がほぼ感じられない。特に、半島をリードする中核たる鹿屋市。

 農畜産業が盛んな地域、半島という中で、衛星データをオープン、フリー化し、適地、収穫期判断、農機自動運転、ドローンとの連携。
 畜産でも、IoT連携による自動給餌、牧草生育の把握、今後、霜降り牛だけでなくヘルシーな放牧牛行動などで活用。

 水産業でも、養殖管理効率化、好漁場把握、赤潮予測、海流・潮情報ソリューションサービスなどに繋がるという。

 閉塞感あるこの社会の中で、目の前にあり魅力高まる地方発宇宙開発。もっと意識を高めるためにも、少しずつでも、こうして書いていきたい。(米永20231218)

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