2024年01月17日 07時48分

《宇宙 》

燃料が爆発せず海を汚染しないハイブリッドロケット

2/28 鹿児島ロケット5号機、辺塚打ち上げ、一般見学場なし

 鹿児島ハイブリッドロケット研究会と肝付町が共催で実施する小型ハイブリッドロケット(鹿児島ロケット5号機 霧島レイ号)の打上げ実験が16日に発表された。打上げ日時は令和6年2月28日(水)午後2時~5時の間。予備日は翌日の2月29日(木)~3月2日(土)。

 打上げ場所は、鹿児島県肝属郡肝付町 辺塚海岸。一般見学場はない。

写真=2020年打ち上げ成功した鹿児島ロケット2号機

 鹿児島ハイブリッドロケット研究会(Team KROX)は、平成28年度から小型ロケットの開発に取り組んでいる。
 令和5年3月に打上げた4号機は、パラシュートの早期開傘により、期待していた軌道とは異なる飛行経路となった。

 最重要課題としていた飛行データのリアルタイム二重バックアップには成功した。この度、パラシュート放出機構を改良した5号機の機体が完成した。今回も肝付町との共催で打上げが決定した。

 今回の鹿児島ロケット5号機打上げ実験に対し、株式会社ユピテル、株式会社ソフト99コーポレーション、有限会社池山建設、株式会社藤田ワークスから多額のご寄附をいただき、機体は「鹿児島ロケット5号機 霧島レイ号」と命名された。

 ロケット主要諸元は、機体全長2.6m、直径140mm、質量20kg。燃料・酸化剤は、アクリル樹脂等と液体酸素。

打上げ当日は早朝午前4時~午後5時まで、辺塚海岸に通じる県道74号線の一部区間について、一般車両、釣り客など関係者以外の立入制限がある。

 一般の見学場はないため、KKB 鹿児島放送がインターネット中継を行う予定。

 鹿児島ハイブリッドロケット研究会は、鹿児島大学大学院理工学研究科地域コトづくりセンター所管の鹿児島ハイブリッドロケット研究会。会員43名(代表:片野田洋(理工学研究科)、副代表:髙口裕芝(元第一工科大学)、企業8社、他一般会員16名、学生会員18名)。

 ハイブリッドロケットは、高分子化合物の固体燃料を液体又は気体の酸化剤で燃焼させるロケット。燃料が爆発しない安全性が最大の長所。アクリル樹脂等の燃料を液体酸素で燃焼させる方式を採用しており、有害物質を使っていないため、海を汚染しない。。

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