《農林水産 》
光陽オリエントジャパン㈱と錦江町 抹茶工場等 立地協定
光陽オリエントジャパン株式会社と錦江町の立地協定調印式が、令和7年12月23日、錦江町役場で行われた。
同協定は、光陽オリエントジャパン株式会社(清藤新郎代表取締役社長)が、錦江町で今年3月に閉校となった宿利原小学校を活用して、新工場の移転新設立地を計画、その調印となったもの。
写真=光陽オリエントジャパン㈱の清藤社長(中央)と新田町長㊧、立ち合いの堂園部長
同社は、2022年9月、茶葉の産地である錦江町に「鹿児島事業所」を開設。
これは、同社創業者の清藤隆雄取締役会長が同町田代出身で、人口減少等での町の衰退を目の当たりにし、「何とか力になりたい」「故郷に恩返しをしたい」という思いから事業所を旧神川中学校跡で開設。
茶葉の粉末加工から窒素充填加工、ティーバッグ加工事業をスタートさせ、2025年には「有機JAS」認証を取得し、有機茶葉の加工を一気通貫に製品化することを目指してきた。
今回、さらなる事業展開のために、閉校跡地用地面積675.9平方m、建設面積267平方mに1億8275万円を投資し工場設備を新設。
2026年1月に着工予定、操業予定は同年4月、従業員数が6人のところ、新規雇用9人、計15人体制での操業予定となっている。
初年度生産計画は約1億2000万円。
この日は、大隅地域振興局総務企画部の堂園和吉部長兼企業振興監の立会いのもと、同社の清藤新一郎代表取締役社長と錦江町の新田敏郎町長らが出席し調印式が行われ、今後の町活性と同社の繁栄を確認し合った。
光陽オリエントジャパン株式会社は、埼玉県上尾市東町2-3-2が本社。
従業員30名(役員除く)
電子機器部品用プラスチンクフィルムシートの製造及び販売に関する事業
飲料水、清涼飲料水、食料品の販売及び輸出入に関する事業
農産物の生産、農作物の加工製品の製造及び販売に関する事業を行っている。
調印を終え、新田町長が「133年の歴史を閉じ小学校跡地に新たな息吹を吹き込んでいただき、まちの産業を盛り立てていただくことに心から嬉しく思う」などあいさつ。
清藤社長が、「2022年の立地から、茶農家との話し合い、意見交換を行ってきて今回の新工場立地となった。
有機JAS認定も取得、海外への販路拡大など目指し、地域の活性化に寄与し、皆さんが元気になっていただいて共存共栄をしていきたい」など述べた。
錦江町では、現在大根占地区に10、田代地区に9の19農家がお茶を生産。ピークの平成15年には兼業も含め128戸が128㌶お茶づくりを行ってきたが、高齢化や後継者不在等もあり年々減少。
その茶畑を引き継ぐなどして、有機JAS取得の12農家を中心に、今後は光陽オリエントジャパンと連携しながら錦江町ブランド茶を目指していく。















































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