2024年04月28日 09時39分

《行政 》

地域防災力向上~個人・家族等の避難環境の確認を

 令和6年度第1回鹿屋市防災会議が、4月22日、リナシティかのやで開かれ、防災・減災の取組や地域防災計画の修正などが決められた。

 また、防災講演会では、鹿児島県専門防災アドバイザーで鹿児島大学共通教育センターの岩船昌起教授を講師に「地震災害と地域防災力向上」を聴いた。

 防災・減災の取組では、大隅河川国道事務所による肝属川のおける取り組みを、令和5年度台風大6号出水、鹿屋市川西地区の河道掘削・護岸工事、姶良川の肝属川水系かわまちづくり、流水治水プロジェクト2・0など報告。

 大隅地域振興局建設部の事業箇所、河川事業では、高須川総合流域防災事業、大規模特定河川事。甫木川の総合流域防災事業。
 砂防事業では、串良川、堂龍川、肝属川上流での大規模特定砂防等事業。
 急傾斜地崩壊対策事業では、上今坂、小牧1、田淵東、馬場、太シゲ尾下1、古江3の急傾斜地崩壊対策工事を説明。

写真=岩船教授による鹿屋市防災講演会

 鹿屋市の防災一減災の取組は、防災意識の改革による地域力の強化、これまでの災害で浮き彫りとなった課題を教訓に、「自分の命は自分で守る」という自助の取組みはもちろんのこと、防災訓練や自主防災組織の育成など、地域で・助け合う共助の取組みを推進することで災害時の地域力の強化を図る。

 自助及び共助の強化に係る取組、自主防災組織の活動強化
地域防災リーダー等の育成など。

 令和6年度の取組では、ワンコイン浸水センサ実証実験、家屋耐震モデル地域学習会開催、支え愛ファミリー住宅改修応援事業の見直しなど行った。

 鹿屋市地域防災計画の修正については、国の防災基本計画の修正に伴う、県の地域防災計画の修正等に基づき、市地域防災計画の修正を行うもので、防災ボランティアとの連携体制の整備など。

 定避難所の追加については、一次避難所として鹿屋市武道館 (鹿屋市向江町29番1号・収容人員:356人)を追加。
 現行の避難拠点施設、リナシティかのやへの避難者が多いことから、避難先を分散させるもの。

 令和6年度鹿屋市防災講演会では、地震災害と地域防災力向上一個人・家族・親戚・知人の避難環境を確認-が行われた。

 岩船教授は、岩手県宮古市出身被災地での経験と研究に基づき社会貢献。
 岩手県山田町(2017)「3・11残し、語り、伝える岩手県山田町東日本大震災の記録」や、2015ロ永良部島噴火に係る災害、屋久島町での行政・被災者支援など被災地での活動を続けている。

 岩船氏は、県内での防災計画、防災訓練、避難計画などに携わり、九州は海溝や活断層、火山などがあって、自身・津波の可能性があること。
 九州南部の活断層の箇所と特徴を示し、熊本地震の宇城市での活動を振り返りながら、現場での災害弱者の避難を考える。

 また、巨大地震想定で、対策を考える、鹿屋市での他自然災害対応を改めて考え、鹿屋市で起き得る地震災害等への事前準備、自主防災組織の強化、地区防災計画の作成等。

 鹿屋市での自然災害、特に「巨大地震」に注目。内閣府の地震・津波防災訓練等を紹介、改めて地震でのそれぞれの場所での身の守り方などを考えて…など話した。

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