2025年07月15日 11時09分

《選挙 》

新人と現職の一騎打ち 20日投開票の肝付町長選

 20日投開票となる任期満了に伴う肝付町長選は、15日告示され、予想通り、新人で廃棄物処理会社会長の中村えい子氏(66)、5期目を目指す現職の永野和行氏(74)=届け出順がそれぞれ、5日間の選挙戦のスタートに第一声を放った。(16日更新)

行政の肥大化、天下りや利権構造 誰のための税金なのか~中村候補

 中村候補は、同町新富の選挙事務所近くで、公約等を訴え第一声。

 次の要旨で思いを伝えている。
 30年前、私たちの暮らしには今よりもずっとゆとりがあり、それほど我慢しなくても豊かさを実感できていました。

 しかし現在では、真面目に一生懸命に働いていても、物価の上昇や税負担の増加により生活を切り詰めなければならず、多くの高が経済的不安を抱え、若者たちは将来への希望を持てずにいます。

 一方で、人口減少しているにもかかわらず、国や自治体の杉糾又や予算は年々増え続けています。
 私たちは働けは働くほど税金の負担が増え、は税金を「取りすぎ」、私たちは取られすぎ」のにあります。

 そして、集めたが無駄な事業に使われたり、利権の温床となる既得権益や天下り先の外郭団体の拡大に使われたりと、不透明な用途に消えてしまうことが少なくありません。
 その結果、「やるべきこと」には手がつけられず、「やらなくてもいいこと」がされてきました。

 つまり、私たちの生活を豊かにするために税金を使うという、本来の目的が軽視されてきたのです。

 このように外郭団体や組織の肥大化の増加によって、「天下り」や「利権構造」が生まれた結果、本来税金を納める私たちが苦しみ、税金を得る側が楽をするという、不公平な社会になっています。

 人工知能(AI)の分析でも、「行政に正しい判断能力がなければ、無駄な事業が増え、しかもそれが継続される傾向があり、さらに、やってる感を出すためのパフォーマンスに陥りがちである」と指摘されています。

 さらに、「責任をするためにをむやみに増やし(肝付町は他町の1.7倍にあたる25の課を設置)、既得と天下り先の団体を増やし、トップの支持者を増やすためにが使われという構図ができあがる」と指摘しています。

 その結果、人件費や管理コストが膨らみ、サービスの質が低下するおそれがあるのです。

 つまり、正しい判断が欠ければ行政組織は非効率的となり、組織と権力の糸財寺に税金が浪費さ払行政の無策と怠慢によって、私たちの暮らしは決して豊かにはなりません。

 行政が守るべきなのは、「利権」や「しがらみ」、「無駄な事業」ではなく、私たち一人ひとりの暮らしです。

 この現状を変えるためにこそ、行政は根本から変わらなければなりません。
 これからの行政に求められるのは、限られた財源を本当に必要とされる分野に集中させる「選択と集中」の点です。
また、税金の使途をシンプルにし、無駄を省く仕組みの構築、さらに組織や職員の意識改革も欠かせません。

 さらに重要なのは、現場の声にしっかりと耳を傾け、「暮らしを第一に考える行営」を実現することです。
 私たちには、税金によって豊かに暮らす権利があります。そのためには、これまでの慣例や既存の事業を見直し、「量より質」「行政目線より住民目線」を見した方針転換が必要です。

 税金は、私たち一人ひとりの暮らしと直結する大切な資源です。
 だからこそ、「取る前に考える」、「使う前に見直す」という点が、今まさに求められています。これらを踏まえると、私たちの暮らしを豊かにするためには、まず「政策」と「経済」は切り離せない関係にあるという点が不可欠です。

 持続可能でのある政策を実現するには、経済の専門的知見と経営的な感覚力が必要です。
 また、地域づくりにおいても同様に、単なる理想論ではなく、現実に根ざした専門生と実績に裏打ちされた経験が問われているのです。

 国の制度をすぐに変えることは難しいかもしれません。けれど、自分たちの町は、自分たちの手で変えることができます。
 町の未来は、誰かから与えられるものではありません。私たち一人ひとりの意志と行動によって、形づくられるものです。小さな変化の積み重ねが、やがて大きな希望へとつながります。
 
 今、私たちに求められているのは、行政に公共心と公徳心を取り戻すことです。
 また、利権としがらみに縛られた、マンネリ化した行政から脱却し、効率的で健全な行政運営に舵を切るべきです。

 そして、未来を担う若者たちにバトンを渡し、若者が「住み続けたい」と思う町づくりを進めなければなりません。
 同時に、これまでの「しがらみ選挙」や「一部の組織・団体だけが恩恵を受ける」 に終止符を打っことです。 私たちの暮らしは、 私たち自身で守っていく しかありません…などと訴え、経費の適正化や役所再編成、予算配分の見直し、課題解決型の専門部署設立、教育、文化の推進と観光拠点化、福祉の充実、農林水産業の活性化、商工業支援と地域産業の振興、風土(景観)とフード(食べ物)を活かした観光資源の活用と発信、防災・減殺対策の強化などの項目で提言を行っている。


 

5期目は夢持って宇宙産業の育成の拠点にし、その基盤をがっちりつくりたい…永野候補

永野候補は、同町前田の選挙事務所前で出陣式。
 まず藤崎徹後援会長があいさつ
 次の来賓の激励の言葉があった。
 森山裕衆議院議員の船迫作章秘書、鶴田志郎県議会議員があいさつ。
 中西茂鹿屋市長の代理、原口学副市長、尾脇雅弥垂水市長
、宮原順東串良町長、新田敏郎錦江町長、石畑博南大隅町長がそれぞれ激励の言葉を述べ、各種団体代表の門田道弘ヤマサ産業代表取締役社長の紹介があり、メッセージが披露され、永野候補が第一声を支持者らに訴えた。

 4期16年、様々なチャレンジをしてまいりました。
 光ファイバー網を町内全域にひくことは、12-3億の事業費が、経済対策で町の負担はゼロになった。先んじてやればいろんな面でプラスもある。

 これからは絶対に情報の社会である、情報が疎ければ何も前に進まないという思いで情報局も設立し、小中学校へ通信機能のついたタブレットをどこでも早く取り入れ、教育長には文科省から派遣、情報通信網については総務省から若手職員を派遣していただきいた。派遣する前例はあまりない肩書をということで、すぐ課をつくりトップとして招聘した。

 農業振興では、センターをつくり、温泉ドームの前、野崎、前田、後田にもハウスがどんどん立ち、後継者も育っている。新規就農者も近隣、鹿児島市、東京、大阪からも来て、町の農業の担い手として頑張っていただいている。

 畜産では、牛の首輪や足輪、蹄鉄など管理をしてきた。
 スマートエネルギーでは、エネルギーの地産地消を絶対やっていきたい、CO2削減しながら経済も回していくと、いち早く取り組んできた。

 これら九州管内、全国からも注目を集め、自治体新電力立ち上げのためのお手伝いをさせてもらい、九州の協議会もつくり、CO2削減のためのプランを作り、連携している。

 4月には地域商社、せっかくある地域資源で稼げる肝付町にしていく。ブラッシュアップし6次加工までし、町の農畜産物を売り込んでいきたい。そういう思いの商社をつくった。
 結果はすぐには出ないかもしれませんが、積み上がっていくことで確実に結果は出てくると思います。

 教育、福祉も然りで、お出かけタクシーも走らせ、登録者数も多くなってきて、免許証返納で商品券も発行し乗れるようにしている。
 むごい事故等があり、こっからよそへ出て行っている子や孫さん、関東肝付会、関西高山会、内之浦会からも麓に残している親御さんの心配をし連絡があり、安心して住み続けるまちを今後も目指していきたい。

 これからは宇宙産業、九州経済連合会の会長、当時の麻生豊さんとやり取りしていて出てこいうということで、オール九州で取り組んでいくと部会をつくり、今日まで取り組んできている。

 千葉工業大学、和歌山大学、九州工業大学などいろんなところと連携協定を結び、ここを宇宙産業の育成の拠点にしていこうと県と一緒になって取り組みをしている。

 こういうことを確実に前に進んでいく、これが私に与えられた5期目の仕事と思っている。しっかりとやり遂げながら夢を持って、将来はここから宇宙旅行に行けるようなまちづくりをしていきたい。

 その基盤をがっちりと作っていきたい。思いを必ず実行するために皆さん方のお力をぜひお貸しいただきたい。輝く肝付町にしていきたい…などと訴え、先進地として日銀やグーグルから取材があったことも伝えた。

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