2023年12月02日 18時25分

《教育・社会 》

夢を追いかける道〜さつまいもアナウンサーへの挑戦〜

「わたし」×未来を切り拓くワークショップ~「やりたい!」を実現する

 「わたし」×未来を切り拓くワークショップ 2回目が11月26日(日)リナシティかのやのフリールームで開催された。

 今回の講師は去年12月にかのやPRレポーターとして地域おこし協力隊に着任し現在はNPO法人カラー芋ワールドセンターにも所属している鳥越佳那氏が「夢を追いかける道〜さつまいもアナウンサーへの挑戦〜」と題して講話した。鳥越氏は2017年から5年間(株)静岡第一テレビアナウンサーとして情報番組メインMCや農業番組レポーターなど担当した。

 地域おこし協力隊とは地域ブランドや地場産品開発・販売・PR等の地域おこし支援や住民支援などの地域協力活動を行いながら地域への定住定着を図る取組みの事で現在鹿屋市には5人が着任している。

 アナウンサーを目指したきっかけは小学5年生の時、転勤族で人と話すのが苦手だったが鹿児島市のコミニティーFMで小学校を紹介する番組に出演時に番組パーソナリティ福元ゆみさんが「マイクの向こう側の人に話しかけるイメージで話してごらん」とアドバイスすると、ビックリするくらい話しが出来て、それ以来同級生とも楽しく話しが出来るようになりアナウンサーを目指すようになった。

 上京し鹿児島弁がなかなか抜けない中、人より準備に時間がかかりジレンマに苛まれたが3年間アナウンサー学校へ通い2017年(株)静岡第一テレビに入社。

 情報番組メインMCや農業番組を担当。5年間150軒の農家さんに取材し、その食材を使った料理600食の食レポを経験。農家さんで、同じ野菜でも味が全く違うことに気がつく。
しかし、時間に追われる毎日で入社三年目からホルモンバランスが崩れてしまい不調が続き通院する事に。
表に出続けるプレッシャーで味が分からない中、母親が買ってきた焼き芋が美味しくて、こんなに美味しいものがあるんだ!と感動。
持病の治療の為アナウンサーの仕事を辞めたが、その時に本当にやりたい事を自問自答し農業インターンシップを体験。

 熱くサツマイモ愛をテレビ番組「マツコの世界」で語っていた農プロデュー、スリッツ代表、6次産業化プランナー、さつまいも農カフェきららオーナーの新谷梨恵子(あらやりえこ)さんのところへ、まずは1週間住み込みでサツマイモ植えやカフェでの接客を体験。

 新谷さんに接客を見ていてサツマイモを伝えるお仕事をしたら?とアドバイスをもらい、体調が悪いまま鹿屋に赴任。着任後サツマイモを食べていたら5キロ太り体調が良くなってお医者さんもびっくり。その経緯からサツマイモに恩返しがしたい、好きな事をしたいと改めて思った。

 観光の観点からもアナウンサーの経験を活かして私らしくPRが出来ないか?と
おいもマップ制作、イベント同行&司会、各種メディア対応、テレビ、ラジオでのイベント告知をしたりYouTube「かないも日和」を月1本程度で動画制作し加工工場に潜入して作っている方の背景などリポート、編集も1人で行っている。

 その他にもアナウンサーの経験を通して高齢者大学の講師、講演や発声練習など地域の方と繋がれる楽しい時間を過ごしたり、5人の協力隊それぞれで活動するのはもったいないと、市内のパン屋、スイーツのお店の方と一緒に商品開発をしてカヌレをイベントで販売したり活動の幅を広げている。

 Instagramライブを鹿屋市在住料理研究科・門倉多仁亜さんとコラボした

 「かのやdeおいも!クッキングライブ」開催したりと経験の組み合わせで唯一無二の活動していき好きな事は楽しいと気付く。
 協力隊として地域貢献を活かしたPRで知名度、ブランド力の向上経験×地域資源などやりたい事は尽きない。

 今後の展望は任期中地域の活性に繋げる「お芋番組生配信」や退任後はおいもで日常を豊かにする「さつまいもアナウンサー」などイベントMCや講演会、セミナーを2拠点で行っていきたい。

 苦しい時期を超えて新しい出会いや学びがあって、自分らしくいられないならその環境から離れることが大事。
 努力した事実、自分の種まきした事は残っているのでいつか芽が出ると語った。

 講演後は「やりたい!」を実現するワークショップを開催。
4人1組4つにグループを作り、自己紹介後に講演会の感想を共有した後、自分のやりたい事を何でも書き起こしていきグループでアイディアを共有、同じ様な内容をそれぞれ分けていった。

 その中から興味のあるものを見つけ目標設定。それに必要な物、人、場所などを書き出していって全体に共有。

 自然栽培で自給自足して大隅半島がバスク地方のように認知され美味しいものを食べに大隅に行こうと移住者が増やしたい、地元の美味しいものと本を組み合わせたカフェや着物と伝統文化や郷土料理の組み合わせなどが発表されると、発表内容にまつわる参加者がそれなら実現出来そう!などの声があがりお互いに連絡先を交換していた。

 次回は1月21日(日)13:00〜16:00
お問い合わせ
鹿屋市市民生活部市民課男女共同参画推進室
電話番号:0994-31-1114
FAX番号:0994-31-1170

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