《食・物産 》
多汁で風味良い地域特産果実タンカン全国へ
つじみ保育園児らによるはさみ入れ
JA鹿児島きもつきなんぐう地区果樹部会タンカンはさみ入れ式が、令和6年1月30日、南大隅町根占下園地区の南俊昭園地で開催され、つじみ保育園児らがタンカンの収穫を手伝い、獲れたたんかんを美味しく食べていた。
JA鹿児島きもつきなんぐう地区果樹部会タンカン部の南俊昭会長、JA鹿児島きもつきの中野正治管理経済常務があいさつ。
南大隅町の竹野洋一副町長が来賓祝辞。
JA鹿児島きもつき南部ブロック園芸農産課の合田真由美営農指導員により、生産状況について次の報告があった。
タンカンについては、産地は鹿児島県より南の地域であり、本土では南大隅町や南さつま市などに限られ温暖な地域でしか生育出来ない果実です。
果肉はオレンジ色で柔らかく多汁で風味が良いとして地域特産果実として親しまれております。
南大隅町では、鹿児島県の主力品種である「垂水一号」に加え「T-132」という昔ながらの品種も一部栽培しております。
「T-132」は全体面積10haのうち約2割ありますが、樹齢70年を超えるような木であり、樹高の切り下げなど管理作業に気をつけながら大切に育てています。今回のハサミ入れ式では、糖度12度を超えており酸切れが早く1月から収穫が出来る「T-132」の園で行います。
生育状況については、
本県産のタンカンは全体的に着果量や玉伸びは平年並みとなっており、階級についても、2L・L中心の大玉傾向となっております。
なんぐう地区にういてはヒョドリによる被害が無く、内容についても糖度が11.7度、酸が1.08%となっておりバランスが良く生育良好です。
令和6年度出荷計画は、
栽培面積=約10ha 生産者戸数=36名
品種名=T-132と垂水一号
共販量=約79.4t
出荷時期=2月15日~3月上旬
販売先=東京荏原青果・鹿児島くみあい食品
生産・販売対策について
①南大隅町・大隅地域振興局と連携し、定期的な栽培講習会を開催し、単収・品質向上に努めます。
②果実分析一斉調査を基に、出荷序列を図ります。
③生産履歴の記帳・回収の徹底と出荷前の残留農薬自主検査の実施。
④消費者へのPR活動の取り組み強化
鹿児島県経済連果樹花き課の竹下和宏課長が、県内果樹等の情勢報告のあと、つじみ園児らによるはさみ入れ式がにぎやかに行われた
JA鹿児島きもつきなんぐう地区果樹部会タンカン部会丸峯支部の丸峯康広支部長によるガンバロウ三唱があり、より美味しいタンカン収穫と出荷を力強く応援した。