《教育・社会 》
曽於市学校給食センターが落成、「そおgood給食」試食
曽於市学校給食センター落成式が、令和6年8月20日、同市末吉町諏訪方、県農業改良普及所桑園跡地に建設された同センターで開催された。
曽於市ではこれまで、小学校17校、中学校3校、幼児学園1園に大隅学校給食センター、財部学校給食センターと、自校調理方式式である末吉小学校・末吉中学校という4学校給食施設から学校給食を提供していた。
これらの4学校給食施設は、施設や厨房機器類を含む設備の老朽化が著しく現在求められている衛生水準を充足しておらず課題が山積。
それら背景に加え、運営方法の改善、安全面・衛生面の向上、減少する児童生徒の対応、施設の維持管理費の低減、食材の安全確保、食育のさらなる充実、学校間での公平性の確保等、早急かつ一体的に対応するため、4学校給食施設を1つに統合したセンターを建てることとなったもの。
写真=五位塚市長があいさつ
写真=森山裕衆議院議員(代理)が祝辞
施設の概要は、鉄骨造平屋建て、延床面積1976・73平方m。提供可能食数2800食。
屋外施設が、駐車場52台、駐輪場、ゴミ置場、ガス供給施設(バルクタンク)、給水施設(受水槽)、受電設備(高圧受変電設備・キュービクル)、排水処理(公共下水道接続)、雨水調整池
総工費は、16億766万3千円
令和4年度
地方債(過疎債)3920万円、一般財源467万2千円
令和5年度
学校施設環境改善交付金(国)6709万6千円、地方債(過疎債)4億2950万円、一般財源631万3千円
令和6年度
学校施設環境改善交付金(国)1億6089万3千円、地方債(過疎債)8億3100万円、一般財源6898万9千円
本体工事6億4680万円
電気設備工事1億9338万円
機械設備工事2億7135万6千円
厨房設備工事2億2594万円
その他工事1億178万9千円
厨房機器等備品購入1億1257万6千円
設計等業務委託料5499万円
その他諸経費83万2千円
写真=「そおgood給食」を説明
同センターは、文部科学省が定める最新の学校給食衛生管理基準、二次汚染防止の観点から汚染作業区域・非汚染作業区域に部屋単位で区分された最新の同基準に適合した施設で、またそれぞれの区域内でも食材や作業用途ごとに細かく部屋で分かれている。
食材の移動,人の移動がワンウェイ(一方通行)になっており人や原材料等が汚染区域から衛生区域に移動した際,汚れや菌を持ち込んでしまう交差汚染が起きないような動線になっている。
調理・配送業務委託事業者は、株式会社東洋食品。
この日は、オープニングセレモニーで、五位塚剛市長、長迫杉雄市議会議長、中村涼一教育長、森山裕衆議院議員、長井手英男給食センター運営委員会会長、末吉小学校児童代表の石原俐音さん、末吉中学校生徒代表の柿元希息瑠さんにより、テープカットがあった。
五位塚市長が式辞、津語の業者が紹介され、感謝状贈呈があった。
株式会社東条設計、コスモコンサルタンツ株式会社、株式会社九大地質コンサルタント、渡辺・鎌田特定建設工事共同企業体、九州電通建設株式会社大隅営業所、有限会社楠見電機、株式会社川原設備、株式会社田中冷熱設備工業、株式会社中西製作所、株式会社有川組、株式会社永田建設。
写真=中村教育長が「いただきます!」
長迫市議会議長、森山裕衆議院議員(中村秘書代理)による来賓祝辞があり、参加者に落成式給食、次の「そおgood給食」が振舞われ、美味しそうに食べていた。
ゆすゼリー
(末吉:メセナ食彩センター)
黒豚と野菜のスタミナ炒め
かごしま黒豚(末吉:ナンチク)、ピーマン(大隅:農土家市)
そおgoodみそ汁
麦みそ(JAそお)、かぼちゃ(大隅:農土家市)、生揚げ(財部:春田卜-フ店)、干し椎茸(財部:森重さん)
そおのごはん
曽於地区ヒノヒカリ
栄養量
エネルギー656kcal、たんぱく質29・0g、カルシウム400mg、食塩相。
なお、同センターでは、子どもたちに曽於の食の素晴らしさを伝えたいという願いから、毎月19日の「食育の日」に、曽於市の食材を活用した「そおgood給食」を実施する。