《地域づくり・奉仕 》
モクカツおおすみ! デジタル木工でカーボンニュートラル
尚志館高校建設工業科の生徒や地域住民が体験
モクカツおおすみ!~デジタル木工でカーボンニュートラルに取り組もう~が、令和8年7月から尚志館高校建設工業科の生徒らを対象に開催されているが、10月25日には、地域住民も参加しモクカツ講演会や、同高生徒がデザインした木工品の組み立て実演と小物作り体験があり、約80人が楽しみながら環境問題を学んだ。
写真=尚志館高生徒デザインの製品を地域住民が組み立て
この取り組みは、主催の新大隅青年会議所が、大隅地域の豊かな森林資源を「使う」ことから、環境や地域の未来を考える事業に取り組んでいるもので、7月には、生徒たちとともにアイデア出し、8月には、生徒たちが考えた木製品のプレゼンテーション&選考会を開催。
9月には、大隅地域は豊富な森林資源を有しながら、地域内での木材活用は限られているという現状がある中で、デジタルを使って木材を有効に積極的に使う事業を進めている錦江町神川の㈱岩崎木材工芸を見学。
コンピューター制御で木材を精密加工するデジタル木工機のShopBotなどを見ながら、自分たちのアイデアを具現化するヒントをつかんだ。
写真=講演とクロストーク
この日は、㈱岩崎木材工芸代表取締役の岩﨑理恵氏、㈱VUILD COOの井上達哉氏、同社ディレクターの山川知則氏による「デジタル加工で広がる、地域材の可能性とモノづくりの未来」と題する講演・クロストークを聴いて、尚志館高校建設工業科の生徒らがデザインし、ShopBotで切り出した部材を使って、やすり掛けや組み立てを体験。
講演では、岩﨑氏による大隅半島の森についてや、同社が行ってきた活動、事業、そしてこれからのデジタル技術で誰もが木工の担い手になれるという可能性などを発信。
クロストークでは、「大隅半島では、目の前の豊かさが当たり前すぎて、その価値がしっかり認識されず、発信されていない」「この大きな宝は、お金が儲かるからやる…とかでなく、その豊かさを肌で感じ、好きだからやるという感覚でこそ持続可能になり、また圧倒的にスピード感が違う」
「お金にならない山が70町ほどあって放置林にも繋がり、ちょっとずつだけでもそれらの整備を経営計画に入れていきたい」「森林活動をやりたい人がいたらいっしょにやりましょう」など対話した。
木工体験では、家族連れなども参加し、楽しく組み立てを行った。
これら生徒たちが設計した作品は、志布志市や大崎町、曽於市などの公共施設へ寄贈が予定されており、生徒の学びや参加者が共有した製品が、地域の中で生かされていく。
この地域での木材の積極的利用が、炭素の長期固定、カーボンニュートラルへ繋がる手段とされていることも実感。
また、生徒たちにとっても、デジタルで誰もが木工の担い手になれるという現場があることも知り、その可能性を発信していく一端を担い、将来の進路に向けての視野を広げていくことにも繋がった。


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