2024年11月27日 07時26分

《大隅点描 》

イロハモミジ巨木の紅葉~日南市北郷町の山深い渓谷に

 宮崎県日南市北郷町の山深い渓谷に推定樹齢200年以上のイロハモミジが自生し、鮮やかな紅葉が映え、多くの見学者の目を楽しませている。

 イロハモミジは高さ20m、幹回り2・4mと九州最大級で、100年前(戦前)に発見されたと言われるから驚きである。

 今年は夏の暑さが長引き、紅葉が2週間ほど遅れている。
 イロハモミジ巨木自生地は県道都城北郷線の広渡ダムの1㌔上流にかかる槻之河内(つきのかわち)橋を渡り、約5㌔m進んだところにある。

 道幅が狭く路肩崩れなど道路状況は悪く要注意。
 紅葉期と休日が重なると見学車両で身動きが取れない年もある。
 
 本地は鰐塚山、柳岳、小松山に囲まれた山深い槻之河内渓谷に位置し、照葉樹林中にイロハモミジだけでなく、オオモミジ、エンコウカエデも広く分布し、シダ、コケの代表的群生地としても知られ、個人的にも温暖帯林植生研究としてしばしば調査で訪れている。
 イロハモミジの巨木紅葉は11月28日までが見ごろの限界か。

 大隅の自然歴史研究
 坂元二三夫

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