《雑草(コラム) 》
強固な日米同盟…という形が続いていくのか?
米国による南米ベネズエラ攻撃、マドゥロ大統領夫妻を拘束し、トランプ大統領は当面の間、米国がベネズエラを「運営する」と表明した。
世界有数の原油埋蔵量を誇る同国に、米石油企業を進出させ、産油インフラを再建して収益を上げるため、強力な軍事力で圧力を強めているという。
そして西半球の覇権宣言。
国際法違反、力による現状変更という批判をしり目に、モンロー主義をはるかに超越した「ドンロー主義」を推し進めていくという。
「西半球は自分の裏庭、米国の覇権は確固としたものになる」「これが力による平和だ」として、「カナダを51番目のアメリカの州に」「パナマ運河はアメリカはそもそも保有すべきもの」「コロンビアは病んでいる」「メキシコの麻薬カルテル」「ロシアと中国の船が行き来うグリーンランドを領有」など、戦後の国際秩序を塗り替えるアメリカ第一主義。
国内でも、米の利益に反するとして、国連の31の機関を含む66の国際機関から脱退を指示する行政文書に署名、資金の提供も速やかに停止するとしている。
「相互関税」などの高関税措置の違法性を訴えて米政権を提訴した原告について「彼らは正当な理由があって訴えているわけではない。完全にくずだ」と批判。
思い出す米中による太平洋分割統治論
もし、西半球覇権が実現した場合、その次はどうなるのだろう。
これらは11月に行われる中間選挙を見据えてということらしいが、それが功を奏してトランプ政権が続いていくとしたら、日本の立ち位置はどうなるのだろうか。
東半球は、いまや日本のGDPの4倍という中国、そしてウクライナ侵攻の手を緩めないロシア。
特にトランプ大統領は、中国との貿易赤字が解消されれば、台湾問題は中国に任せ、中国が武力行使なく統一するのでは…という憶測も飛ぶ中で、東側の国際秩序まで大きな影響を与える。
2013年6月、習近平氏が新たな中国の指導者となり米国を訪問した際、当時のオバマ大統領に「太平洋には中国と米国を受け入れる十分な空間がある」と伝えた言葉、米中による太平洋分割統治論。
ハワイを境に東太平洋を米国が、西太平洋を中国が統治するという考え方。
新たな地球上の権力構造が生まれる…?
当時は絵空事のように思えたが、今のトランプ大統領なら、力による西半球の覇権を行い、思うようにディールが整った場合は、次は中国を相手に覇権を争うのだろうか、否なのか…。
東西の覇権国家、強国同士のディールで、よりお互いが覇権を強めていく…という形になりやしないか?
杞憂だと思いたいが、もしそうなると、これまでにない新たな地球上の権力構造が生まれ、そこに小国日本はどう立ち振る舞うのだろう。
東西の覇権国家同士の前に、強固な日米同盟…という形が続いていくのか?
今後も米国は、その「力による平和」実現のために、次々と軍事作戦、軍事侵攻を続けていくのだろう。
本当に絵空事だと信じたいが…。
ノルウェーの民間の研究機関「オスロ国際平和研究所」が発表した2024年の世界の紛争に関する報告書では、国家が関与する紛争として世界36カ国で61件確認されたという。
第2次大戦が終結した翌年の1946年以降、最も多いらしい。
ロシアとウクライナ戦争を横目に、紛争はますます増えていくのか。
国レベルの問題であり、私たち小市民が何ができるわけではないが、この地球の平和というものが、どんどん崩れていく、そう心して構える準備が必要になってくるのだろうか。
米中による太平洋分割統治論など、本当に絵空事だと信じたいが…。(米永20260109)














































カナザワ様 7月例会_250708_10_1024.jpg)




