2023年01月30日 15時26分

《鹿屋経済同友クラブ 》

「桜島架橋の夢を現実に」からスタートした活動

桜島大橋推進協議会総会

 桜島大橋推進協議会(岩元節朗会長)の令和5年度総会が1月29日、鹿児島市の鴨池公民館で開催され、錦江湾横断道路推進協議会の久保園東一会長が、これまで20数年、桜島架橋推進を含めた運動についてその実績や経過等を報告し、今年度事業計画などが決められた。

協議会の認知度向上も

 桑鶴悟副会長が「これまで鹿屋経済同友クラブを中心として20数年活動を続けてこられ、3年前にその活動を引き継いでこの協議会ができた。今後は会員の増強等が必要であり、皆さんの協力を」など開会のあいさつ。

 岩元会長が「令和3年発足し約2年間、コロナ禍もあり会が開けていなかったが、いろんな人と会うたびに架橋どうしたの…と聞かれたりした。今後前向きに活動を再開していきたいと痛感している。これまでの経過から教わることもいっぱいあり、その本質は変わることはないですが、やることは過去の架橋の戦略を見据えることで未来を予測していくこと。未来を作っていくのは若者であり、若者が関わる会でなくては、今が良くても未来はわからない。皆さんと支え合い声を掛け合う、鹿児島のネットワークづくりをして、正面から向き合いながら楽しく活動していきたい。皆様の絶大な協力をお願いしたい。」などあいさつした。

錦江湾横断道路推協
久保園会長が実績等講話

 久保園氏は、次の要旨で説明。

 鹿屋で錦江湾横断道路、当初は桜島架橋推進協議会で活動はじめ23年目になる。
橋は鹿児島市に架かるのになぜ23年前から鹿屋で運動が続いているのか。これは顧問の山下繁樹さんが、当時鹿児島市議会議長をされていた森山裕さんに資料を手渡し、その後参議院議員になられ東京にお祝いに行ったときに、森山氏から「桜島架橋の夢を現実に」という資料をいただき、これは素晴らしいことだと預かって帰り、鹿屋経済同友クラブにお願いして、当時の立元会長がこれをやろう、ということになって運動がスタートした。

 なぜ架橋運動を行うのか?については、当時大隅は 産婦人科が少なく里帰り出産も難しく、出産病院を求めてさまようお産難民の状態が続いた。また1993年の8・6水害では、都市機能が麻痺。これらの危機意識が頭にこびり付いていて桜島架橋の話になり、早速4団体で桜島架橋推進協議会を立ち上げ、これまで 23年間国交省に陳情してきた。

鹿児島市住民が中心に
盛り上がること

 ただ、鹿児島市に架かる横断道路であり、鹿児島市の住民が中心に盛り上がる事ですと言われ続けて来た。そしてやっと令和3年1月27日鹿児島市の桜島大橋推進協議会が立ち上がった。

 活動を続ける中、景観がということも伊藤知事のときに言われましたが、今は橋を応援するといわれている。
下鶴市長には、岩元会長と訪問し経済効果は大きい、全国に通じる橋をつなげたいと伝えたところ、財源と費用対効果を言われた。財源は半分は国が出し、半分は民間資金PFI、14年くらいで元を取れるという試算がある。

 フェリーの社員が職を失うという声もあるが、路線は赤字が続いていて国交省は国の支援は難しい。大臣からは支援よりも横断道路でも橋でも進めたらどうかと逆に言われており、あとは鹿児島市民がどれだけ動くかであり、国でも認知度が上がっていて、皆さんと一致団結していけばなんとかいけるのではないか。」など訴えた。

 また、スライドを使いながら桜島架橋推進の経過として、2000年~2004年は、行政との研修、橋梁技術の現状、国土交通省や地域行政等とPFI手法研修、2004年7月桜島推進協議会発足。

桜島架橋基礎調査については、鹿児島市内、天文館アーケード、 中央駅前署名活動や募金活動を続け、2005年2月に集めた504万円で桜島架橋基礎調査報告書が完成。
2005年4月には、鹿屋市文化会館で1200名を集め桜島架橋推進総決起大会を開催。基礎調査報告、大会決議を行った。

自民党本部など東京陳情。

2022年6月には、県広域道路整備基本計画で新広域道路交通計画案として高規格道路に昇格。その後、塩田知事や下鶴市長を訪問。

また、鹿児島大学の井村准教授は、大噴火で地殻変動が起きトンネルは破壊されると指摘。

 昨年10月は、天草五橋を視察研修。

1961年着工、1966年完成、五橋全て構造が違う工法ででき、当時県会議員の森慈秀氏が四半世紀に渡り皆から笑われながら又奥さんの死に目にも会えなく頑張り通しやっと完成。

今では九州屈指の広域観光ルートとして生活道路、産業道路、命の道路と地域の様々な活動を支える生命線として、大車輪の活躍をしている。二号橋公園に森慈秀先生の立派な銅像が立っているる。

長島町獅子島架橋は、町が新聞に全面見開き広告宣伝している…など甑島の次は獅子島、横浜市~千葉県を結ぶ案、宮古島、えらぶ橋、甑島橋、リオ・アンテリオン橋など全国、世界の橋を紹介した。

「強い組織作り」を目指し
ネットワーク作り

 総会では、次の活動方針と事業計画等が決められた。

今年は、「支え合い」「声かけ」を中心とした鹿児島市のネットワーク作りや、存在価値を高め続けるための「強い組織作り」を目指して、皆さんと一緒に取り組んでいく決意である。

また「役割を具体的にどのように果たしていくのか」ということについて「方針」が必要になり、置かれた環境によって取り組み方は変わりますが力を注ぐところを間違わないようにする。

 協議会では会員の自主性、主体性を基本とした活動を展開し、会員の力を結集するとともに存在意義を定義した上で、進んで行く方向・目的地を示すのが変化の大きな時代において大変重要なことである。

あまり難しく考える必要はありません。一個人でできることを計画的に展開するだけです。

重要活動=活動方針に基づいて「協議会の認知度向上活動」、「さらなる会員拡大活動」に活動初年度として意欲的に取り組む。

令和5年度事業計画は、会員拡大大会(署名活動、市長・知事訪問)などの会議の開催ほか。

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