《政治・行政 》
東部消防署管内 社会福祉施設等からの救急搬送研修会
社会福祉施設等からの救急搬送に関する研修会が、令和7年9月12日、東串良町総合センターで開催された。
参加したのは、同署管内の40事業所、70人。
大隅肝属地区消防組合東部消防署主催

全国的に高齢化が進む中、高齢者の救急搬送も比例して増加している。
東部消防署管内でも、令和6年度救急搬送人員は1726人、うち65歳以上が1269人で福祉施設等からの搬送人員は268人となっているのが現状。

そうした中、福祉施設の職員や訪問介護員等を対象とした研修会が開催されたもので、緊急時の的確な対応と救急隊との連携強化及びバイスタンダーの育成が目的。
特に病院からの搬送では看護師が同乗することも多いが、介護施設等では、夜勤が一人という場合もあり、同乗できず、搬送者の情報が得にくいケースがあるため、その対応についての研修となっている。

研修内容は、社会福祉施設等からの救急搬送の現状及び救急要請時の対応。そして救急要請時の注意点とお願い。
この日、倉岡健一署長があいさつ。
事前に提出されたアンケートでの質問「熱性けいれんを起こした場合の対応、職員ができる処置について教えて欲しい」「AEDの使用期限がありますか?」などに対する回答があった。

大隅肝属消防組合内の救急車配置数、東部消防署ほかの現場到着時間の状況。救急搬送状況。
社会福祉施設等からの救急搬送の急病疾患では、呼吸器系のトラブルが多く、脳疾患や心臓疾患の疑いなどの現状について。
救急隊が施設関係者へ希望することは、情報提供カード、状況がわかる関係者の同乗、キーパーソンへの連絡。
お薬手帳、保険証の準備、紹介状の有無など。

また、情報カードについてや、119通報要領と口頭指導、プレアライバルコール、映像情報システムについての説明があり、実技訓練があった。
119番通報訓練、観察方法、その他の処置法などが行われ、会場からも参加して、通報手順を確認し合っていた。