《芸術・芸能 》
交響曲連弾など ピアノの繊細で力強く多彩な魅力に感動
中村慈音&兒玉友多郎ピアノデュオリサイタル
中村慈音&兒玉友多郎ピアノデュオリサイタルが、2026年4月25日、リナシテイかのや3Fホールで開催された。
主催:春のピアノデュオリサイタル実行委員会
後援:鹿屋市教育委員会
中村氏は、奄美市出身。
第51回鹿児島市春の新人賞を受賞、この11月には、鹿児島交響楽団とピアノ協奏曲で共演予定など活躍。
鹿児島市を拠点に演奏活動を行っており、鹿屋でのリサイタルは初。
兒玉氏は、鹿屋市出身。
第13回ショパン国際ピアノコンクールinASIA一般部門アジア大会努力賞受賞、第57回南日本音楽コンクールにてグランプリ受賞など活躍。
自身15年ぶりのリサイタルで、地元鹿屋での中村氏との演奏に喜びを伝えていた。
中村氏は、ソロでは親しみのある作品を、そして連弾では交響曲という編成を通して、ピアノという楽器の持つ幅広い魅力をお伝えできれば…。
兒玉氏は、地元鹿屋の、素晴らしい会場にて演奏をお聴きいただけることを心から幸せに思います。交響曲の連弾を中心におき、ピアノの多彩な魅力を感じていただけるよう、また楽しい演奏会になるよう選曲いたしました…とそれぞれPR。
ソロの演奏から連弾まで、繊細でまた激しく、心に響く演奏が続いた。
プログラムは次の通り。
▽J.S.バッハ
パルティータ第2番BWV826より「ロンド」「カプリッチョ」
▽カプースチン
8つの演奏会用ェチュードOp.40より第1番「前奏曲」
▽ドビュッシー
ベルガマスク組曲より「月の光」
▽ショパン
バラード第1番Op.23
○ピアノ:兒玉友多郎
▽プラームス
間奏曲Op. 118-2
▽べートーヴェン
ピアノソナタ第14番Op. 27-2「月光」
(第1楽章アダージョ・ソステメート/第2楽章アレグレット/第3楽章プレスト・アジタート)
ヒアノ:中村慈音
ブラームス
交響曲第4番Op.98 (作曲者自身による連弾版)
(第1楽章アレグロ・ノン・トロッポ/第2楽章アンダンテ・モデラート/第3楽章アレグロ・ジョコーソ/ 第4楽章アレグロ・エネルジコ・エ・パッショナート)
プリモ:兒玉友多郎 セコンド:中村慈音
曲目解説
◆J.S.バッハ パルティータ第2番BWV826より「ロンド」「カプリッチョ」
ロンド:静かで均整の取れた音楽が広がり、静謐で落ち着いた世界を舞曲の中に落とし込んでいる。厳格な構造の中にある繊細な表現の変化を大切にしながら、コンサートの幕開けとして丁寧に表現したい。
カプリッチョ:力強く重厚な響きが、対位法の説得力と複雑なパッセージの中で絡みあう作品である。緊張感や、舞曲の推進力を備えた荘厳な音楽を伝えたい。
◆カプースチン 8つの演奏会用エチュードOp.40より第1番「前奏曲」
カプースチンはクラシックの書法を守りながら、ジャズの即興性や躍動的なリズムを取り入れた作曲家である。推進力や自由さ、華やかさを楽しめる作品である。
◆ドビュッシー ベルガマスク組曲より「月の光」
柔らかく揺らぐような響きの中に、繊細で幻想的な世界が広がっている。光が霧の中で移ろいゆくような音の変化を感じ取りながら、その静かな美しさと神秘性を描きたい。
◆ショパンバラード第1番Op.23
ピアノの詩人と称されるショパンの、若き時代を代表する傑作である。抒情的で美しい旋律と激しい情熱が交錯しながら、物語のように場面が展開する流れを表現したい。
◆プラームスー間奏曲Op.118-2
穏やかな旋律の中に深い内省が感じられる、晩年の代表的な作品である。複雑で豊かな和声が静かに移ろいながら、内に秘めた感情がにじみ出てくる。その繊細な響きの変化を大切にしながら演奏したい。
◆ベートーヴェン一ピアノソナタ第14番Op.27-2「月光」
第1楽章:静かで幻想的な響きが持続し、抑制された中に緊張感が漂っている。
第2楽章:軽やかで親しみやすい性格を持ち、全体の中で束の間の安らぎをもたらす楽章。
第3楽章:激しく情熱的な音楽が展開され、全体のクライマックスを形成する。強い推進力とエネルギーの解放を意識しながら、作品全体の緊張を頂点へ導きたい。
◆プラームスー交響曲第4番Op.98 (連弾)
第1楽章:緊張感を孕んだ主題から始まり、全体を通して引き締まった構成が展開される。内省的な情熱と構築性の高さを感じ取りながら、その流れを明確に示したい。
第2楽章:穏やかで落ち着いた雰囲気の中に、深い叙情性が広がる。静かな音楽の中にある豊かな響きと奥行きを大切にしながら演奏したい。
第3楽章:力強く活気に満ちた音楽が展開され、明るさと推進力が際立つ。全体の中でのコントラストを意識しながら、そのエネルギーを鮮明に伝えたい。
第4楽章:変奏曲形式による厳格な構成の中で、重厚かっ劇的な音楽が展開される。繰り返される主題がさまざまに変容していく過程を明確に示しながら、作品全体を貫く強い意志と緊張感を表現したい。
プロフィール
中村慈音 Jion Nakamura
鹿児島県奄美市出身。
第51回鹿児島市春の新人賞受賞。
第71回南日本音楽コンクール優秀賞、及び第44回霧島国際音楽祭マスタークラス受講枠を獲得し河村尚子氏に師事。
第6回ダメビア・タレント国際音楽コンクール(ハンガリー)第1位。
鹿児島大学教育学部音楽専修卒業。ハンガリー国立リスト・フェレンツ音楽大学ピアノ科大学院修士課程を最高成績で修了(ハンガリー政府Stipendium Hungaricum奨学生)。
現在は演奏活動に加え、レッスンや講演にも精力的に取り組んでいる。
2026年11月、鹿児島交響楽団とピアノ協奏曲で共演予定。
鹿児島国際大学福祉社会学部児童学科非常勤講師。
兒玉友多郎 Tomotaro Kodama
鹿児島県鹿屋市出身。
佐々木直子、岡村重信、山下晋の各氏に師事。鹿児島大学教育学部音楽専修卒業。
第26回鹿児島新人演奏会、第53回西日本出身新人紹介演奏会に出演。福岡音楽文化協会賞受賞。
第13回ショパン国際ピアノコンクールin ASIA一般部門アジア大会努力賞受賞。
第57回南日本音楽コンクールにてグランプリ受賞。
ほか、第10回大阪国際ピアノコンクール入賞など、国内のコンクールに参加・受賞し研鑽を積む。
受賞記念コンサートをはじめ、県内外の多くの演奏会に出演している。
















































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