2026年03月21日 05時07分

《宇宙 》

射場ある町から人材育つ町へ 宇宙教育拠点化構想を具現化

 九州大学と福岡大学による学生ロケット「内之浦共同打上げ実験」が、令和8年3月15日、肝付町内之浦地区の岸良海岸で行われ、波と風の強い気象条件だったが、両大学のロケットは順調に弧を描いて飛行し、打上は成功した。

 岸良海岸においては、昨年5月に実施された千葉工業大学による学生ロケットの打上げ実験に引き続いて、今回は九州大学の「PLANET-Qロケット」と、福岡大学の「FUROCKロケット」の2機による内之浦共同打上げ実験として、両大学の他に6大学の学生と教職員が参加して実施されたもの。

 この取り組みを受け、岸良地区では、打ち上げ前日の午前8時から海岸清掃を行い、11時から肝付町役場岸良主張所で学生と住民との交流会を実施、実験当日は、終了後に岸良会館で実験報告会も開催された。

 肝付町の宇宙教育拠点化構想は、宇宙基本計画や宇宙産業ビジョンで示される人材基盤強化の方向性を踏まえ、内之浦宇宙空問観測所を擁する地域特性を活かしたその優位性と地域資源を最大限に活かし全国に先駆けて、教育・産業・観光を横断した取り組み。

 昨年に引き続いての今回の実験は、目指す「宇宙教育拠点化」の中枢を担う取組であり、大学等が連携して実施する「共同実験」という枠組みとして初の実施となり、構想を“実装段階”へ進める象徴的取組となった。

 今回の打ち上げロケットは次の通り。
 ①PLANET-Q(九州大学)ロケット
 全長166㌢、直径11.7センチ、重量7.9㎏。
 予想到達高度200m。
 ②FUROCK(福岡大学)ロケット。
 全長165㌢、直径14.4㌢、重量7㎏。
 予想到達高度250m。

 打ち上げ当日は強風波浪注意報が発令されており、海上の波は高く、発射地点まで波が打ち寄せていたが、幸いに機器が波に洗われることはなかったが、臨時に学生はスコップで砂の防波堤を築いた。
打上後のロケット回収は、地元の漁船が担当した。

 打上時刻は当初、九州大学ロケット午前6時、福岡大学ロケット午前8時だったが、午前7時と9時に変更。
 予定時刻は再度変更になり、九州大学ロケットは午前9時頃、福岡大学のロケットも、最終的に午前11時頃に打ち上げられた。
 気象条件を見ながらでの打ち上げで、両大学のロケットは順調に弧を描いて飛行し、打上は成功した。

 肝付町では、宇宙教育拠点化を一段と前進させる重要な節目と位置付け、関係機関や地域とともに準備を進めてきた。
 今回の成功とともに「宇宙輸送系を中心とした実践的宇宙教育拠点」としてさらに町内小中高生の宇宙教育を強化し、将来の宇宙産業を担う人材を町から輩出、併せて大学連携を通じた地域振興・観光創出の実現を目指していく。

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