2024年10月23日 13時22分

《スポーツ 》

鹿屋体大野球部南部九州大会準優勝~逆転許し1点に涙

 第112回九州地区大学野球選手権南部九州ブロック大会決勝トーナメントは令和6年10月18日から3日間の日程で、熊本県のリブワーク藤崎台球場などで行われた。
 2年連続の優勝を目指す鹿屋体育大学は、決勝で熊本県代表の東海大学九州キャンパスと対戦し6対7敗れ全九州大学野球選手権への出場はならなかった。

写真=連投した森田投手

 各地区の上位2チームが集った南部九州大会決勝トーナメントは優勝チームに全九州大学野球選手権への出場権が与えられ、全九州大会での優勝チームは秋の神宮大会への出場権を獲得する大学生野球において重要大会となっている。

 鹿児島県リーグを首位で通過した鹿屋体大は1回戦で宮崎地区2位の宮崎大学に4対1で勝利、2回戦では沖縄地区1位の沖縄国際大学に11対0の6回コールド勝ちで圧勝して、決勝に駒を進めた。

 21日にあった決勝戦は、鹿屋体大が先制する展開となった。
 鹿屋体大は前日完投した森田が先発。森田は東海大九州打線を4回まで被安打3と完璧に抑える。

 鹿屋体大打線はプロ注目右腕、東海大九州先発廣池を攻める。2回に谷本、川瀬、好田の連続安打で1点を先制。
 4回にも谷本が四球で出塁し続く川瀬の適時2塁打などで廣池のリズムを崩すと、連続死球なども重なり好機をつくる。東海大九州は廣池から杉谷に継投するも中谷の適時打で更に1点を加え4対0と鹿屋体大が試合を優位に進める。

写真=敢闘賞の川瀬虎太朗選手

 試合が大きく動いたのは、5回裏。東海大九州打線が爆発し鹿屋体大森田を攻める。
先頭の西山が左中間への2塁打で出塁すると、加地、山下、川道、堤の適時打などで4点を入れ同点とされる。鹿屋体大は森田から小川に継投するも勢いは止められず、堤、西山の連続適時2塁打などで更に3点を献上。4対7と逆転される。
 鹿屋体大も7回に2点を返し6対7と1点差まで迫るも、あと1本が出ず6対7で惜敗。

 2年連続の全九州大学野球選手権への出場は叶わなかった。

写真=激闘を終え今大会で引退の4年生

 2連投で先発した森田は「春・秋と逆転を許し終わらせてしまい申し訳ない。もっとレベルアップして、相手を圧倒するような投手になりたい」と語った。

 今年も「全国で勝てるチーム」を掲げて神宮大会での活躍を目標に、県リーグ戦から圧倒した鹿屋体大。春と同一カードとなった南部九州大会決勝の舞台で再び同じ相手に1点差で敗れるという結果に選手らは悔しさを滲ませた。それでも、下級生の躍進など確実に組織力を付けてきている。春の神宮大会を目標に新チームで新たなスタートを切る。
 
 敢闘賞には鹿屋体育大学2年の川瀬虎太朗選手が選ばれた。
 尚、優勝した東海大学九州キャンパスは11月2日、3日に福岡県で行われる全九州大学野球選手権へ南部九州地区代表として出場する。

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