2026年08月14日 21時14分

《雑草(コラム) 》

海自鹿屋基地前集会での「中国中央電視台」取材班に驚き

 海自鹿屋基地前で、8月2日に開催された日米共同訓練と米軍のミサイル発射装置の一時展開に反対する集会。
 約100人が参加している中で、「中国中央電視台」(CCTV)のマイクを持った取材班がいた。

 鹿屋での取材は、たいがいの記者は顔見知りが多いので、どこのメディアなのか分かり、挨拶をしたりする。
 この日はテレビカメラが来ていないな…と思いつつ見回すと、一人がハンディ小型4kカメラを持ち、もう一人が「中国中央電視台」(CCTV)=China Central Televisionのマイクを握り、参加者にインタビューをしたり、集会の様子を中継したりしている。

 私も場所を移動しながら国道側にいると、今度は、ルーフにたぶん360度カメラを搭載し自衛隊員の乗った車がゆっくり走っていった。私の姿もばっちり撮られたのかな…と思う。

 ネット、AIで調べてみたら、CCTVの日本支局は、株式会社中国電視として運営されていて、東京都渋谷区に会社があるらしい。
 大阪や福岡に支局等はないみたいで、全国各地でのペンライトデモが開催され、東京など都会で何千人、万人と集まる集会でなく、CCTVクルーが鹿屋のこの集会に来るとは、どういった意図だったのだろう。長年この仕事をしてきて初めてのこと。

 集会が終わったら声を掛けようと思っていたが、参加者へのインタビューが続いていて、どうやら移動して主催者側にさらに取材をする感じだったので、その場をあとにした。
 どういった番組になるのか、とても興味があるが、CCTVは中国国内向けに主に中国語で放送しており、公式の日本語チャンネルはないようだ。

 今、日中関係は冷え込んでいる中で、鹿屋基地では日米行動訓練の一環として、中距離ミサイル発射装置「タイフォン」と、高機動ロケット砲システム「ハイマース」が一時展開され、先月末には、海上自衛隊のイージス艦「ちょうかい」による米国製巡航ミサイル「トマホーク」の実射試験が太平洋上で実施されたというニュースも流された。

 タイフォンは、射程約1600キロのトマホークと、射程300キロ超の迎撃ミサイル「SM6」を搭載でき、鹿屋での訓練は、対艦船を想定し、システムの立ち上げから発射までの一連の手順を米軍と自衛隊が合同で確認するという。

 鹿屋基地では、米軍のMQ‑9「シーガーディアン」無人機が一時展開され、2027年度から海上自衛隊が2機を配備し、2029年度までに最大6機体制を確立、将来的には最大10機運用能力も視野に入れ、海上自衛隊と海上保安庁が連携して運用する計画という。

 この流れからすると、まずは日米での訓練が一時展開され、その技術、ノウハウを米軍から伝授、それらをもとに自衛隊が独自で配備していくことになるのか。

 そうしたことを踏まえての鹿屋基地前での集会が、中国でニュースとして流されるのであろうか。どんな内容なのだろう。

 集会で参加者が「日本はだんだん戦争ができる国へと変わってきている」など発言していた。
 
 海上自衛隊鹿屋航空基地は今後、火薬庫2棟を整備し、滞空型UAV(シーガーディアン)を格納・整備するための整備格納庫の整備、老朽した火薬庫の整備、鹿屋航空基地に隣接する用地の取得を予定。

 令和8年度予算案は、火薬庫2棟の設計、シーガーディアン整備格納庫の設計、既存施設の移設・撤去工事、火
薬庫改修工事及び鹿屋航空基地に隣接する用地の取得など、基地内施設整備に係る経費として全体で約78億円を計上。

 令和9年度には、シーガーディアン運用開始準備として民間企業による飛行訓練、10年度には4機配備され、海自による運用が開始される。

 今後も、老朽化が著しい格納庫や庁舎など79棟の新設、87棟の改修を予定、全体で約800億円規模を見込んでいるとされる。

 約800億円規模の整備費が済んだあとの鹿屋基地は、どういう姿になっているのだろう。(米永20260814)

最新の記事

合計 3588 件中 1ページ目を表示

カテゴリ最新記事