2025年01月06日 18時00分

《雑草 》

自分の思いを伝えられる二十歳が多くなっているのか…

 2025年正月、初日の出や初詣、そして二十歳のつどいと取材。
 年々、二十歳になった人たちに話を聞くのも、そのギャップを感じながらでなかなかやりにくい面も。

 実施される日が重なったりし、行ける箇所は限られてくるが、でも、何とも新鮮な気持ちになったりする。
 一つの会場でランダムに数人、二十歳になった感想やどんな大人になりたいかなどを聞く。

 まあ、聞く人にもよるのだろうが、なかなか思いが伝えられなかったり、どんな仕事や大人になるか決めていない二十歳も意外と多い。

 そういう自分も、二十歳のころは目の前のいろんなことに夢中で、その延長でいいのだろうと、深くは考えていなかったし、その当時の成人式も出なかった。ただ漠然と鹿屋に戻って仕事をするのだろうとは思っていた。

 思い返すと大学受験は、父親が知り合いのところに連絡し、泊めてもらいそこから受験に行けと言われ、関東のほうは、鹿屋出身の現役の大学生の下宿に泊めてもらい、そこから数校受験した。

 その先輩が受験があるというのに、飯食いに行くと言いながら、いろんなところに連れて行ってくれ、こちらはゆっくりとしたいのに、泊めてもらうこともあるので、言うがままで夜遅くまで振りまわされた。

 結果、何校かは頭がぼーっとしての受験だった。言い訳のようには聞こえるのだろうが、思うようにいかず、これまで人生の転機のようなものが幾つかあったが、その当時は、あーこれで俺の人生なんか狂ったなと思った瞬間でもあった。おおげさだが本当に…。

 そして二十歳を迎えて…、部活でラグビー漬けの生活だったのでという訳ではないが、あまり人生のことは深く考えていなかった。

 そして親子以上の年齢差ある二十歳にいろいろ話を聞いている。
 なかなか話が聞けず、何人かに声をかけたりするが、ここ数年は、ちゃんと自分の目標や、すでに進路が決まっていて、それらに向かって自分の思いを伝えられる二十歳が多くなっているのでは…とも感じたりする。

 特に自分のことだけでなく、社会に対しても何らかの思いを伝えている。
 世の中が大きく変化するときでもあり、それらを自分のこととして考えている若い世代がいることに頼もしく思う反面、大変な時代を迎えることになる、その大人としてのスタートを切るときでもあり、身につまされる思いもある。

 話が進むと5年後、10年後の自分がどうなっていると思いますか…という質問もする。どんな世の中になっているか先の読めない時代なのでなかなか難しい質問でもあり、私自身もなかなか答えられないのに…。

 少子高齢化と言われ久しい。
 話をする中で、これから自分たちがこの社会を支えていく時代となる、そうした自覚を持って…などという言葉も聞いた。
 私たちの時代が解決できていない少子化という課題を、ぜひ、この若者たちの力で乗り越えてもらいたいと思う。それには、地域や私たち世代によるその環境づくりがもっと必要だが…。(米永20250106)

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