《農林水産 》
大隅地域 サツマイモ ムツスジアシナガゾウムシ注意報
平均気温25℃到達時期 6月下旬から繁殖行動
鹿児島県病害虫防除所は、先月に大隅地域での病害虫発生予察注意報第1号、サツマイモのムツスジアシナガゾウムシの発生を発表し、被害の拡大が懸念されている。
対象地域 大隅地域
発生量 多
注意報発令の根拠
(1)サツマイモほ場でのムツスジアシナガゾウムシの発生は、令和7年度までは鹿屋市、志布志市、曽於市、大崎町の4市町で認められていたが、令和8年4月30日及び5月1日に109筆を調査した結果、東串良町が加わり計5市町となり、確認地点は拡大している。
(2)令和8年5月8日及び22日に鹿屋市、志布志市、大崎町の調査地点において各5筆のサツマイモほ場(被害が多いほ場外縁の畝)を調査した結果、50株当たり成虫数は5月8日が4.8頭、5月22日が4.6頭と同程度認められた。
(3)鹿屋調査地点では成虫数、被害は横ばい、志布志調査地点では成虫数、被害がやや増加し、大崎調査地点では成虫数、被害が減少している。
なお、各調査地点ともほ場により成虫数、被害のバラツキは大きい。
(4)本種の摂食行動は、気温が10℃以上になると示すことがあるとされ、日平均気温では3月上旬に到達することから、植え付けの早いほ場では、早い時期から食害を開始したと推測される。
(5)本種の繁殖行動は25~33℃で活発になるとされ、①平年の日平均気温の25℃到達時期は6月下旬頃であること、②この時期以降は第一世代成虫の発生時期に重なることから、7~8月の第一世代成虫に対する防除は重要である。
防除上注意すべき事項
(1)越冬成虫や次世代成虫のほ場での発生は長期間続くことから、農薬散布後にも再侵入や発生があると考えられる。このため、農薬を散布した後もほ場を見回り、成虫や食害を認めたら、追加防除を行う。
(2)茎葉の繁茂したほ場では、成虫の発生や食害などを見落とさないように、新梢や葉柄への食害を確認する。特に茎(蔓)に膨らみが認められたら(図7)、幼虫が発生しているため、その後の成虫の発生に備え、成虫や食害を認めたら、直ちに防除を行う。
(3)農薬で防除する場合は、本種に登録のある農薬もしくは植物防疫法第29条第1項の適用を受けている農薬(表2)を使用し、使用方法を遵守する。
(4)農薬を散布する際は、ほ場周辺の作物へ飛散しないように、注意して行う。
(5)サツマイモほ場周辺のヒルガオ科雑草を除去し、環境整備に努める。なお、国内ではフジ、ヨモギで、県内ではカンキツ、チャ、ピーマン、バレイショ、ゴボウ及びキクでの食害が認められている。



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