2024年07月14日 07時31分
《大隅点描 》
フカギレコハウチワカエデ~稲尾岳でも発見、変異種の存在
2023年5月、大隅半島南部の肝属山地でコハウチワカエデ(ムクロジ科)の葉が深く切れた変種、フカギレコハウチワカエデを発見以来、今度は同じ大隅半島南部の稲尾岳でも今年6月発見した。
昨年の発見では偶然的な変異なフカギレとの思いもあったが、今回の発見んで、これは偶然ではなく変異種として存在していたことが明らかになった。
コハウチワカエデは、ブナ林帯で見られるよく知られるカエデ類であるが、一方で北海道、本州に分布し九州には分布しないヤマモミジも葉が深く切れていることなどからして、あるいはヤマモミジの可能性もある。
そうなると、九州唯一のヤマモミジ分布地ということになる。今後も調査継続が必要となった。
大隅の自然、歴史研究
坂元二三夫