2024年02月28日 18時47分

《雑草 》

時期を見極め、苦しい時に辛抱するのも兵法の一つ

 ロシアの反政府活動家アレクセイ・ナワリヌイ氏は複数の有罪判決を受けて、昨年12月から北部・ヤマロ・ネネツ自治管区の刑務所で服役させられていた。
 刑務所当局は今月16日、散歩後に意識を失い死亡したと発表した。
 北極圏の刑務所で死亡したナワリヌイ氏の母親と弁護士は遺体安置所を訪れたが、当局は中に入るのを許可しなかった。

 死因は「突然死症候群」であると説明を受けた、北極圏の極寒の地で散歩後に意識を失い死亡したので「突然死症候群」では絶対に容認出来ないとナワリルイ氏側は反発した。
 この経緯についてバイデン米大統領はナワリヌイ氏死亡に関しては「間違いなくプーチン大統領の責任」と発言し、ロシアへの対抗処置をとる方針を示唆した。

 尚、人権団体の国際的な動きとして、ナワリヌイ氏の遺体を親族側に求めるアピールが、連邦捜査委員会宛てに6万件を超えたことを明らかにした。この件で日本はロシア側を非難する事は控えていて、政府としては引き続き重大な関心を以て状況を注視するに留めた。

 政権側はナワリヌイ氏の死に対し、無許可で献花したり街頭行動の扇動の疑いで18日には400人が身柄拘束されている。

 当局が強固な姿勢を取る限りまだ増えるだろう。残された遺族側はロシアで故人の遺志を継いで断固として政府側と戦うとしているが、故人の意思を尊重するなら国際世論として燃え盛る運動に昇華させて欲しい。

 前後左右を確り見極め行動しないと火に飛び込む虫の如く、潰えてしまうおそれがある。尚2月24日ナワリヌイ氏の広報担当者ヤルミシュ氏はナワリヌイ氏の遺体は、母リュウドミラさんに引き渡されたと明らかにした。

 詳細は自然死とだけ死亡診断書に記され、今の処は自然死突然死症候群となっている。

今回は国際世論が目を光らせている

 北極圏の刑務所での獄中死は、その国際世論の多さからして、ロシア当局は今迄の様に闇に葬る事は出来ないと判断したのだろう。

 ロシアの様な独裁国家に近い国では、世論は如何様にも操作出来たとしても、今回は国際世論が目を光らせている。
 スエーデンとフインランドがNATOに加入出来たし、ウクライナは戦略・戦術を緩急自在変幻に、欧米の戦術家の提言を受け入れ、奪還を表題に欧米諸国に支援を頼りに反撃だけに的を絞り、重要拠点を集中的にロシアが癖癖する位ドローン攻撃を仕掛けて欲しい。

 近隣諸国がドローンを千機に2千機と供与するという。
 アメリカも11月の大統領選挙は不確定要素が多いし、ウクライナ支援にも疲れも出ているのは事実だが、ロシアも大国と言えども、国際的な経済封鎖もじわりじわりと真綿で首を絞める如く効果は出ている。

 ロシアの国内事情も微妙な変化が出ている、ナワリヌイ氏の母親側は無理難題を要求せず遺体を取り戻して、その後に次のステップに行くべきである。
 ベラルーシのルカシエンコ大統領と約束した事をいとも簡単に反故にして、最終的には墜落死を組織の配下が行った事をプーチン氏は認めている。
 今のロシアの体制は既定方針を替えないだろうが、ナワリヌイ氏の獄中死後に世論には敏感になって来ている。

ロシアの一番嫌がる戦法で戦う知恵を絞る時

 話を日本の薩摩藩の庄内の乱に変えて、鹿屋城にも7年間居城して善政を敷いた伊集院忠棟は、薩摩藩征伐に川内の大平寺まで攻め込んできたが、島津義久は和を請い、島津領地を安堵して許した。
 その後石田三成と昵懇になり都城に8万石の禄高で入封する、豊臣秀吉の命で島津藩城代家老で在りながら中堅城持ち大名に上り詰めた。

 当時義弘さえ藩中7万石であるのに島津忠恒は面白くない、時代は5大老が形の上にいるが徳川家康が天下人になるの見えていた。
 伊集院忠棟は風が読めず島津忠恒に斬殺されるが、一時騒然となり忠恒は身を隠す島津藩は上意討ちである忠棟は8万石の大名である。

 忠棟の嫡男・忠真は荘内の乱を財部・都城で父の仇と戦いを島津に挑む。周辺の武士や藩は大義名分は伊集院側にあり、大きな戦いになるのを徳川家康が仲裁に入り和解して島津藩の1万石の禄で家臣になる。

 忠真は野尻方面で誤射により銃殺され、身内縁者が全て粛清される。古今東西に於いて、自陣に敵になる者は事前に粛清しておくのが兵法の掟で、話をもとに戻し、今のロシアには風が如何吹くかを見極めるのが重要である。

 ウクライナ情勢もロシアの状況を確り見極め,風が如何に吹くかを世界各国の動きを読み、疲れたら休みロシアの一番嫌がる戦法で戦う知恵を絞る時と思う。

 今国際的に各国とも政権交代期にある。今が辛抱の時で確り時期を見極め、苦しい時に辛抱するのも兵法の一つである。(岩重20240228)

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