2026年01月17日 05時45分

《雑草(コラム) 》

独裁国家が席巻する世界になるのか、否…と信じたい

 いま、飛び込んでくるニュース、特に国際的な報道は、耳を疑うような内容が多くなってきて、それが麻痺するかのような勢いで私たちの周りに迫ってきている。

 そして、これまで中国という国について、国際法という概念がなく、これまでは欧米を中心とした民主主義社会が法の秩序をもって、国際的な均衡を保ってきたと思っていた。
 しかしどうだろう、戦争や紛争が絶えまなく続き、まるで独裁国家のごとき力による支配がまかり通ろうとしている。

 多くの日本人も、欧米を中心とした民主主義国家の国々が、この世界をけん引してきたと考えていたと思う。
 しかし、スウェーデンのV-Dem研究所による「民主主義レポート2025」では、世界で民主主義国家は88ケ国で、独裁国家91ケ国が多数という結果になっている。

 世界人口の約82億3200万人の約72%、58億人が独裁体制下で暮らしており、1978年以来で最も高い割合だということを聞いて少し驚いた。

 果たして今、国際法を無視し他国への攻撃、威嚇を行う米国は民主主義国家から92ケ国目の独裁国家になり、米国が約3億4727万人もその仲間に入るのだろうか、そんなことを思い起こさせる今の勢いに、大きな戸惑いがある。

 しかも、力による支配は、支配される側にとってその力の大きさ故、聞き入れなければ武力を行使すると脅かされると、反抗や抵抗ができず従属してしまうという悲しい現実がある。

世界平和度指数ランキング上位は民主的国家

 そしてトランプ覇権のその後は、いったいどういう世界が待っているのだろうか。
 民主主義国家であったはずの大国によるこうした独裁的な手法、力の支配は、新しい何かを生み出すための一時的なもので、その後は、民主的社会による世界の秩序が保てる…というシナリオは準備されているのだろうか。

 それで日本はどうなのだろう、11年前2015年の世界平和度指数ランキングはアイスランドが最も平和な国として1位に輝き、日本は8位。
 そして10年後の2025年の世界平和度指数ランキングでは日本は12位とランクダウンしている。ただ2024年は17位だったらしい。

 アイスランド、アイルランド、ニュージーランド、オーストリア、スイス、シンガポール、ポルトガル、デンマーク、スロベニア、フィンランドと民主主義国家が上位を占めているが、米国は驚いたことに128位。
 
 米国社会の安全や治安、継続中の紛争、軍事化の度合いなどが総合的に評価された結果だという。

 考えてみると、世界平和度指数12位という日本が、128位の米国と強固な同盟国を結び、抑止力を保ってきた。
 その関係は変えることはできないのだろうし、今の政権ではもっと強化される方向にあるのか。

東半球の中国やロシアの独裁国家 西半球の米国 疑似民主的な独裁国家?

 東半球での大国、中国やロシアの独裁国家、そして西半球での米国という疑似民主的な独裁国家という3大国が並び立つこの地球をイメージしてみる。

 理念や理性、イデオロギーのようなものでは秩序を保てない社会、まさに乱世、このままでは地球規模の乱世に突入してしまうのだろうか。
 民主的国家が地球を救うというのは幻想なのか…。

 このご時世でまずは、この国自身の平和をいかに担保していくのかを考えることが最優先なのだろう。

 ただ思うのは、そうした日本が、その独自の文化や思想をもって世界平和を何らかの形でリードしていくような立ち位置、青臭いものいいだろうが、世界平和度指数上位の民主主義、民主的な国々とともに知恵を絞り、力を合わせこの世界的乱世を乗り越えるような何かを…。

 独裁国家が席巻する世界になるのか、否、他と調和しながら和をもって尊しとする柔軟で寛容的な気質をずっと引き継いてきた日本人なら…。
 平和ボケと言われそうだが、日本人として何か信じたい…。(米永20260117)

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