2024年10月19日 11時20分

《雑草 》

派閥政治でなく国を豊かに国際社会で信頼できる日本を

 自民党の裏金問題は政治資金パ―テーの一部を、政治資金報告書に記載しなかった疑いがあるとして東京地検特捜部は、政治資金規正法違反で国会議員を逮捕。

 阿部派と二会派のパーテー券販売ノルマ超過分を所属議員に還流させており、阿部派における派閥と議員側双方の収支報告書に記載されていない裏金は、2018年より2022年まで6億円近くに上がるとされ、これからの端を発した問題で自民党派閥政治資金パーテーの政治資金法違反(虚偽記入)の罪に問われた。

 旧阿部派事務会計責任者の松本涼一被告(77)を禁固3年執行猶予5年にしたと東京地裁が判決をして双方とも控訴しなかった。

 「清和政策研修会」(旧阿部派)の政治資金報告書に収入と支出計13億5千万少なく記入されていた、事件を巡って東京地検特捜部は会計責任者ら計11件を立件、9月1日と旧二会派の元会計責任者を禁固2年執行猶予5年の有罪判決を受けその後確定している。

 自民党の裏金問題は、この様な事件が発覚して問題が大きくなったと言われる。この事などの問題点の話を最近プライムニュースで朝日新聞編集部委員と、共同通信の編集委員と読売新聞の編集委員の解説で、今後の自民党の選挙への対応など様々な話を聞いたが、大分前から政治資金パーテーでの裏金は東京地検特捜部では内定し立件した。

 自民党も自ら何らかの対応をしなければならないと、岸田総裁が派閥解消に取り組み改革しようとしたが、生半可な対応では手に負えない処に来ていた。
 止むを負えず今回の様な荒治療をしなければならい事態になり、任期を残しながら総理辞任を覚悟し総裁選挙に踏み切ったのである。

 結果的に石破氏が自民党総裁になり、総理になる前は暫く様子を見て次のステージに進む筈であったが、今回の様な早期解散総選挙に踏み切らず得なかった切羽詰まっていた事情があった。

 自民党内の裏金処分を早急に済ませ12名の関係議員の公認取り消しと、34名の重複比例への取り消しを決めて総選挙に挑むしかなかった。

 政府与党としては身を切る思いで挑まなければ過半数の信任を、国民から受けられない狭間でのぎりぎりでの選択であった。

政府与党としては身を切る思い


 裏金問題をもたもたしていると野党の反撃の力が大きくなるので、合法的選挙の進め方として身や骨を切り満身創痍で戦う以上は、夜討ち朝駆けの戦法は相手に準備の間を与えない戦法で、今の自公の勢力ではぎりぎりの肉薄戦で信任を得る選挙戦を選んだのである。

 新聞やテレビ等で選挙予測情報を流しているが、自公連立で過半数取れる公算を信じて戦術としては与党側も薄氷を踏む思いの戦かいである。
 石破総理のぶれ方を散々批判しているが、今まで政府与党の中枢部から外されていたから即、首相の座につき己の思った通りの行動には制約がある。唯一残る派閥を解体するには用兵術に苦労した筈である。

 マキャベリズムを使い相手が権謀術数で戦う以上夜討ち朝駆けで戦うしかなく、相手は野党であり味方の人間性を把握して人心一体となり戦う術を、石破総理は承知しているはずだ。

 国民の審判を待って次善の策は持っていると思われるが、今は勝つことに集中するしかない。総理になって国を動かす千歳一隅の機会を確り持って臨機応変の選択肢を胸に秘めて、戦い最中は勝つことを信じて有権者に訴えるのみである。

野党側もあらゆる戦術を使い政権交代に挑む

 プライムニュースの出演の編集委員も流石ベテランで、確定的な事は言わず含みのある言い回しで言葉を選んでいる。
 石破総理のブレは起死回生の機会で致し方ない、今回の選挙で多くの事を学ぶであろうしその場に即応した対応を如何にとるかが見ものである。

 あまり好きではないマキャベリズムの生き方もあるが、選挙では勝つのみで石破氏の公設秘書を長年務めた人の話を聞いたが、与えられた使命を貫徹する用兵術は今回の選挙では最大現に発揮して挑んでいる。
 場当たりの様に見えるが自分が描いた戦法もままならず、与えられた現有勢力で戦うのみである。
 野党側も千歳一隅のチャンスをあらゆる戦術を使い政権交代に挑んでいる。

 私達が願っている政治は派閥政治でなく国を豊かに国際社会で信頼できる日本として、日本国内は勿論のこと国際社会から認められる政治を願っている。
 裏金政治はとんでもない行為で政治は掛かると言葉そのものを排除して日本の政治家は、今後国際社会から賞賛を受ける政治を行って欲しい。

 今回の選挙は新たな日本の政治の幕開けとして、今回の選挙がどの様な結果になるか、国民が選んだ結果に忠実な新たな政治を行って欲しいものだ。(岩重20241020)

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