2024年08月14日 10時04分
《大隅点描 》
不思議な光景、桂巻滝~神川枝流水流川、落差約25m
鹿児島県大隅半島の錦江町神川には、大変珍しい滝がある。
神川本流の神川大滝は良く知られているが、この枝川の水流川に桂巻滝(桂巻)落差約25mがある。
写真に見るように、横3列に白い帯となって落下する美しい滝である。
10万年前の阿多カルデラ起源の火山噴火によって堆積した溶結凝灰岩の侵食谷河川で周辺はカシ類の照葉樹林に覆われている。
桂巻の名の由来は、室町時代の庶民の女性の風俗で手ぬぐいのような長い布で後ろから頭を包み鉢巻きにして前で結んだもので桂女の風俗から始まったと言われる。
この桂巻が三条に結ばれていることから滝名の由来になっており、県内でも古い滝名の一つで、滝下には北限のヘゴも自生している。
この滝へは国道269号線を通り、神川集落の入り口の県道に入り、神川小学校前を通り、神川大滝に向かう途中の左側に小さな案内板「桂巻滝・松尾滝」があり、細道を200m入ったところに別々の2つの滝がある。
この2つの滝には5台分の駐車場があり。この2つの滝は今日まで知られないままになっていた。
雄川の滝、神川滝の帰りに立ち寄るのも楽しみである。
大隅の自然、歴史研究
坂元二三夫