《スポーツ 》
柔道でペルーに学生を派遣~鹿屋体大とJACAが連携協定
鹿屋体育大学とJICA (国際協力機構)との間におけるJICA海外協力隊連携派遣覚書締結に係る署名式が、令和7年1月10日、同大学で行われた。
写真=覚書を手にJACA後藤所長㊧と金久学長
同大学とJICAとで、初の連携派遣覚書締結となったもの。
この覚書に基づき、2025年2月から2027年の3年間、同学柔道部の学生計7人をペル-共和国に派遣する予定。
ペル-共和国では、柔道の実践・指導を、初心者も含めたより広い-般層へ行い、ペル-国民が文化と竸技の両面で柔道を楽しむ体験を通して、同国柔道の普及・振興の促進を目指していく。
また、派遣された学生は、多様な文化・価値観の中に身を置きながら、地域の人たちとの交流や柔道指導を通して派遣された地域へ貢献するとともに、柔道の果たす社会的な役割・可能性について身をもって再認識することで、その活動経験を広く社会に還元し、グローバル人材として更なる成長が期待されている。
この日は、JICAから、国際協力機構九州センターの後藤光所長、仮屋慶一鹿児島デスク国際協力推進員。
鹿屋体大から、金久博昭学長、前田明理事、猪村篤理事、小澤雄二教授(柔道部顧問教員・部長)、小崎亮輔講師(柔道部副顧問教員・コー于)、国重徹教授(国際交流センター長)、川崎伸一国際・学術情報課長が出席。
金久学長が「スポーツを通じて国際的に活躍する学生を育てるという課題もあり、今回、貴重な機会をいただいた」。
後藤所長が「鹿屋体育大学卒業生がJICAで約50人活躍しているが、組織的な提携は初めて。海外で柔道の普及に貢献でき、その技術だけでなく、日本古来の道の精神をしっかりお伝えいただけるのかと思います。
大学のミッションの一つに世界と繋がる教育と研究の展開とあり、学生と関係者のみならずペルー国とウインウインの関係が築けますよう。戻ってこられても外国人と日本人の多文化共生で活躍して」などそれぞれあいさつし、調印が行われた。
鹿屋体育大学は、これまで剣道で英国と、バレーボールでカナダのアルバータ大学と交流を行い、学生を派遣し合っており、大学側では、「今後もほかの競技にも広がってほしい。特に武道は、技だけでなく文化が根付いており貴重、剣道と柔道で国際的な交流ができ心強い。
個人的にも留学してみたいと英語を頑張っている学生も増えてきており、いろんなことができるんだという可能性を広げてほしい」など話していた。